カニエ・ウェスト、「バウンド2」のサンプリング巡る裁判が決着
カニエ・ウェスト、「バウンド2」のサンプリング巡る裁判が決着

 カニエ・ウェストがシングル「バウンド 2」(アルバム『イーザス』収録)で使用したサンプリングを巡って起きた2013年の裁判が、和解に至った。

 同裁判は元ポンデロッサ・ツインズ・プラス・ワン(The Ponderosa Twins Plus One)のソウルシンガー、リッキー・スパイサー(Ricky Spicer)が、ウェストをはじめロッカフェラ・レコード、ユニバーサルミュージックグループ、アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループを相手取り2013年12月23日、許可なく同グループの曲「バウンド」が使われたとして起こしたものだ。3月6日付けで作成された書類が5月11日にニューヨーク裁判所に提出され、同訴訟が中止された。

 2013年、スパイサーはカニエの「バウンド 2」が売れたにも関わらず何の報酬も受け取っていないとし、差し止め命令やパブリシティ権侵害(ニューヨーク州民法51条)、不当利益および著作権侵害における損害賠償を求めていた。

 カニエの「バウンド 2」には、“Bound, bound / Bound to fall in love”と歌うコーラス部にて、加工されたスパイサーの歌声が使用されている。