ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストDJアシュバの結婚プロポーズのために、警察のヘリコプターを貸し出し処分を受けたデヴィッド・オレアリー警部が、復職を許された。

 2013年にアシュバが、当時恋人だったナタリア・ヘナオにプロポーズするのにヘリコプターがどこで借りられるかをオレアリーに尋ねたところ、警察機を貸してくれたそうだ。しかし、警察ヘリにただ乗りした写真をカップルがインスタグラムに投稿したところ、これが論議を巻き起こし、結果処分を受ける形になった。

 委員会の裁定文によれば、アシュバに代わってグランドキャニオンまでの民間ヘリを予約したいとオレアリーが同僚警官に相談したが、民間ヘリの空きがなく、替わりに警察のヘリコプターに同乗させてもよいと言われ、関係者が署の必要書類にサインしたとのこと。

 これに関してアシュバは「僕たちにとっては素晴らしい時間のはずなのに、職を失った人がいるなんて、最悪の気分だ。まるで夜中にフェンスを飛び越えてヘリを盗んだみたいじゃないか」とコメント。ネバダ州委員会が15日ラスベガス警察にオレアリーの復職を命じると、アシュバは称賛。彼はラスベガスのKLASテレビに「無実の罪に2年間近くも耐え、今日は最良の日でしょう。彼は親切心からしたことで職を失ったんだ。何も悪いことはしていない。何も」と語った。また、オレアリーはコメントを控えているが、彼の弁護士、アダム・レビンは裁定を褒めた。

 州委員会は、警官増員の費用のための売上税増税を働きかけようとしているときにヘリコプターの件でマイナスイメージを与えてしまったため、オレアリーの降格は警察の政治的判断だと見ている。