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今年結成20周年を迎えたクラムボンと、70年代にシーンを席巻したイギリスを代表するプログレッシブ・ロック・バンド、キャラヴァンのキーボーディストとして活躍したデイヴ・シンクレアの2マンライブが、5月11日にビルボードライブ東京で開催。今回の2マンライブは、デイヴ・シンクレアと2011年にテレビ番組内でセッションしたことをきっかけに親交を重ねてきたクラムボンのミトが架け橋となり実現。【クラムボン meets デイヴ・シンクレア ~The Canterbury Tales Japan Tour 2015 special show~】と題され、デイヴがキャラヴァンでともに活動したジミー・ ヘイスティングスとのジャパンツアー中に行なわれた。
最初にステージに姿をみせたのはクラムボン。オープニングから幻想的な雰囲気を演出しながら、ムード満点でスタートを切った「id」から、「KANADE Dance」など、表情豊かで軽やかな原田郁子の歌声と鍵盤の音色は、空間を浮遊するようにオーディエンスに降り注いでいく。ミトはエレキギターとアコースティックギター、ベースまでを使い分けながらユーティリティっぷりを魅せつけ、伊藤大助のジャジーなドラミングが軽快に刻まれる。各々の発する音は独創的で個が強いようにも思えるが、その主張はぶつかり合うことなく一つに交わり共存していく…彼らのアンサンブルにはそんな不思議な心地良さに溢れているのだ。今年3月にリリースした5年ぶりオリジナルアルバム『triology』からは、シングルリリースもされた「yet」を、会場の大人の雰囲気に合わせてアダルティックにアレンジして披露してくれるあたりも彼ららしく、ファンにとっては嬉しい誤算であったであろう。そして、クラムボンの魅力をたっぷりと堪能できた濃密な40分間のパフォーマンスは「Re-雨」で締めくくられた。
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