吉田山田 史上最大規模のツアー終幕「みんなの歌声を僕にください」
吉田山田 史上最大規模のツアー終幕「みんなの歌声を僕にください」

 4月25日 宮城・仙台darwin公演を皮切りにスタートした吉田山田の全国ツアー【吉田山田ツアー2015】が、5月10日 愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホールで最終公演を迎えた。

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 【吉田山田ツアー2015】は全国7公演で実施され、仙台、札幌、東京、大阪と各地でチケットをソールドアウトしており、吉田山田史上最大規模のツアーに。その最終公演、開演を待ちわびるファンには驚きの展開が待っていた。紗幕の後ろに二人の姿が映し出されると、演奏が始まった1曲目は新曲「キミに会いたいな」。雨が降り注ぐ演出に加え、紗幕には歌詞が映し出され、映像と実像と音楽との融合で一気に「キミに会いたいな」の世界観へ引き込んでいく。

 スクリーンにツアータイトルが映し出されると幕が落ち、「夏のペダル」「カシオペア」と続け、吉田結威の「行くぞー!」の一言で会場のボルテージは一気に最高潮へ。定番曲「カシスオレンジ」では、タイトル通りの色合いの照明で妖艶な空気感を演出し、がらりと空気感を変える。山田義孝の「吉田山田ツアー2015名古屋公演! みなさんようこそー!」「今日はファイナルです! あっという間に過ぎていきます!」と言う通り、間髪入れずに「ごめん、やっぱ好きなんだ。」「旅立ちの合図」「HOME」と披露。名古屋は彼らがデビューした頃から一緒に歩んできた大切な場所であり、 「第2のホーム、名古屋に帰ってきました!」という吉田の顔は感慨深げに見えた。

 これまでの持ち歌とは一味違った新曲「好きだよ」は、吉田のトイピアノの演奏から始まり、 日常の幸せを歌った微笑ましい曲に会場は温かい空気に包まれた。その空気感の中、みんなとの出会いを生んでくれた大切な曲をと、スポットライトに照らされた二人が「日々」を披露。すすり泣く人、涙を浮かべる人、笑顔で口ずさんでる人と、様々な想いを重ねながら聴いている姿が印象的であった。

 山田が「みんなの声をあんまり聞いてないんですよ! たくさん歌えますか!? 後ろも歌えますか!?」と会場を煽り、「ツボミ」では「Oh yeah~!」「Ohyeah~!」「名古屋~!」「名古屋~!」と定番のコール&レスポンスもご当地アレンジ。そのまま「Yes」「天使と悪魔」「フリージア」とアップテンポで疾走感のあるナンバーになだれ込む。更に新曲「新しい世界へ」を歌い、「まだまだいけるよねー!?」とデビュー曲「ガムシャランナー」では「走れ! 走れ!」と煽り、観客も持っている力を振り絞るように歌い上げた。

 「いつでも自信たっぷりではいられないけども、来てくれるあなた達のおかげで希望を持つことができる」と、「僕らのためのストーリー」をアカペラで歌い始め、会場中への感謝の想いを込めながら本編の幕を閉じた。

 会場からは惜しみない拍手が送られ、4thシングル曲「約束のマーチ」のサビ「どれだけアナタに助けられてきただろう」とアンコールの歌声が響いた。それに応えるように再度ステージへ登場し、「逢いたくて」を披露。「あんな素敵なアンコールをいただいたので歌っていいですか?」と今度は二人から「約束のマーチ」を歌う。ファンとの絆を紡いできた曲の力を再認識させられる瞬間だった。

 最後の力を振り絞るかのごとく「イッパツ」ではタオルを回し、飛び跳ね、掛け声をあげ、会場中が一体となった。山田が「今日はこの歌声をどうか持って帰ってください。みんなの歌声を僕にください」と投げかけ、大きな拍手と大合唱に包まれた「魔法のような」で締めくくった。

 新曲を数多く披露し、最大規模で行った今回のライブは彼らの次なるステージを期待させるツアーであった。1曲目に披露した「キミに会いたいな」は、6月17日にリリースが控えており、いち早く耳にしたファンも待ち遠しいことであろう。既に8月29日に上野恩賜公園水上音楽堂で次回ワンマンライブの開催も決定。今回のツアーで更に成長を見せた彼らがどのようなステージを披露するのか、ぜひ注目してほしい。


◎ツアー【吉田山田ツアー2015】
05月10日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホール セットリスト:
01.キミに会いたいな
02.夏のペダル
03.カシオペア
04.カシスオレンジ
05.ごめん、やっぱ好きなんだ。
06.旅立ちの合図
07.HOME
08.好きだよ
09.日々
10.ツボミ
11.Yes
12.天使と悪魔
13.フリージア
14.新しい世界へ
15.ガムシャランナー
16.僕らのためのストーリー
En1.逢いたくて
En2.約束のマーチ
En3.イッパツ
En4.魔法のような