井乃頭蓄音団ヒロヒサカトー 初のソロライブ【羊たちの雄弁】で松尾よういちろうとやりたい放題 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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井乃頭蓄音団ヒロヒサカトー 初のソロライブ【羊たちの雄弁】で松尾よういちろうとやりたい放題

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井乃頭蓄音団ヒロヒサカトー 初のソロライブ【羊たちの雄弁】で松尾よういちろうとやりたい放題

井乃頭蓄音団ヒロヒサカトー 初のソロライブ【羊たちの雄弁】で松尾よういちろうとやりたい放題

 来月からは3か月連続ワンマンをはじめ、各地のサーキット型フェスなどに多数出演することが決定している異色派ロックバンド 井乃頭蓄音団が、4月20日に下北沢 風知空知にてメンバーのバースデーを祝うソロライブイベント【羊たちの雄弁~ヒロヒサ&松尾の誕生日会】を開催した。

それぞれのソロアクトのカットなどライブ写真 計15枚


 当日が誕生日のヒロヒサカトー(g)にとって初企画、初のソロライブとなった本公演は、同月8日に先んじて年齢を重ねた松尾よういちろう(vo)がスペシャルゲストとして出演。なお、映画『羊たちの沈黙』をもじったこのイベントタイトルは、牡羊座ということに加えて“饒舌な2人には沈黙というより雄弁の方がぴったり”という理由から。強風と土砂降りという厳しい天候にもかかわらず、店内には2人を祝福するためたくさんのファンが駆け付けた。


<コンドーム3部作からジャッキーコラボまで、やりたい放題の松尾よういちろう>


 先の出演は松尾よういちろう。ステージに上がるといきなりコンドーム3部作を歌い上げる“攻め”の選曲から、男女の劣情をしたためた「デスコ」で一気に盛り上げたところで、突然演奏を止めて「(以前から)ずっと歌ってるけど、歌詞が徐々に変わってるのわかる?」と問いかけてから「じゃあ次の曲歌います」とこの日もやりたい放題だ。


 後半には今世紀最大の親不孝ソング「親が泣く」や、家族がテーマのハートフルソング「カニの缶づめ」「逆上がり」など。名バラードの連続で涙を誘うが、そこから映画『ポリス・ストーリー/香港国際警察』劇中歌「英雄故事」、『プロジェクトA』主題歌「東方的威風(PROJECT A)」とジャッキー・チェンコラボへつなげていくのはさすがだ。そして最後はヒロヒサをステージに呼び、井乃頭蓄音団の楽曲「誕生日」をヒロヒサへ送る歌詞に変えて熱唱し、松尾のソロパートは終了した。


<ヒロヒサカトー 初のソロ弾き語り、「持ち歌は2万曲くらい」?>


 休憩を挟んで、本イベントの主役としてステージに上がったヒロヒサカトー。初のソロ1曲目は「Happy Birthday to You」で自身と松尾の誕生日を祝うと、「「Happy Birthday to You」歌うだけでこんなに声がふるえるとは思いませんでした(笑)」。続いて昨年春にリリースした最新アルバム『おかえりロンサムジョージ』より「少年」をアコースティックver.のアレンジで。井乃頭蓄音団での“テレキャスの使い手”とは違った一面を見せていく。


 曲の間のMCではまだ緊張している所を垣間見せながらも、「持ち歌は2万曲くらいあるから全然足りる」、「他人の暗い曲を持ってきました!」など冗談を飛ばす余裕も出てきた頃、憂歌団「嫌んなった」やThe Band「The Weight」のカヴァーも披露。特に「The Weight」は“世界一好きなバンドの世界一好きな曲”らしく、自身の日本語詞を代替しての歌唱となっていたのが印象的だ。


 そして「夜起きてるといろんなこと考えちゃう」という彼が夜更かしして作った「猫、夜の端っこ」は、“すごい暗い曲”を観衆の手拍子に乗せて演奏。そして最後の1曲「ねんねんころりの子守唄」では、伝えたい想いや“音楽が楽しい”という感動、そして会場のファンに対する感謝の気持ちを込めて、情感たっぷりに歌い上げて初のソロステージを締めくくった。


<アンコールは2人で井乃頭蓄音団の名曲を。二人羽織奏法も披露?>


 また、アンコールでは松尾をステージに呼び込み、「この人は誰だろう」「帰れなくなるじゃないか」、そしてギターを弾くヒロヒサの後ろに松尾が座る“二人羽織奏法”も飛び出した「カントリーロード」と次々に披露。予定外のダブルアンコールに「東京五輪」で応えると、ステージ上に井乃頭蓄音団メンバー ジョニー佐藤(g)と大貫真也(b)が現れ、バースデーケーキをプレゼントするサプライズから「Happy Birthday to You」をもう一度歌い、本イベントは大団円を迎えたのだった。


 誕生日という節目に初のソロライブに挑戦したヒロヒサカトーに対し、松尾よういちろうをはじめ各メンバー、そして笑顔で見守るファンなど、本当に温かい空気感を楽しむことができたこの日のライブ。“音楽が好き”という気持ちが全面に表れるいつものライブとは違い、心からメンバーを愛する彼らの姿勢や、“人が好き”だという気持ちを存分に感じることができるステージだった。


 冒頭に記した通り、5月からはワンマンライブも含めて各地でのライブが続いていく。まだ見たことがないという音楽ファンは、今こそ彼らのアクトを目の当たりにして、音楽を好きだという気持ちを再確認してみてはいかがだろうか。




撮影:杉岡祐樹


◎井乃頭蓄音団 ライブ情報
井乃頭蓄音団3か月連続ワンマンライブ【百軒店コンサート】
5月2日(土) 渋谷 B.Y.G(ビーワイジー)
6月13日(土) 渋谷 B.Y.G(ビーワイジー)
7月31日(金) 渋谷 B.Y.G(ビーワイジー)
【JAM FES2015】
5月4日(月・祝) 新宿JAM
【栄ミナミ音楽祭'15】
5月9日(土) 名古屋久屋大通庭園フラリエに出演
【いつまでも世界は2015】
5月10日(日) 京都VOX hallに出演
【見放題'15】
7月4日(土) 大阪ライブハウス各店舗


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