フジテレビ『水曜歌謡祭』2回目がオンエア、小室哲哉が「僕を終わらせた」と嫉妬を明かした90年代の名曲とは?
フジテレビ『水曜歌謡祭』2回目がオンエア、小室哲哉が「僕を終わらせた」と嫉妬を明かした90年代の名曲とは?

 フジテレビの音楽番組『水曜歌謡祭』の第2回目が放送され<小室哲哉が嫉妬した90年代の名曲>など、生放送で22組30名のアーティストが出演し、豪華コラボレーションを果たした。

 番組は槇原敬之×増田貴久(NEWS)×Flowoerによるザ・ピーナッツ「恋のフーガ」のカヴァーで幕開け。4人の歌声でコーラスワークを披露。歌い終えた槇原は「初めて歌ってみたんですけど、すごくポップ! 緊張したけど、和やかなムードでやれました。」とコメント。

 まずは<100年歌い継ぎたい名曲>コーナーがデュエットをテーマにスタート。小林幸子・美樹克彦「もしかしてPart2」は、華原朋美×DAIGO×高橋みなみ(AKB48)×エリック・フクサキによるまさかの4人歌唱と、パフォーマンスする側はデュエットでないという裏切り(笑)メドレー形式で進み、鈴木雅之&菊池桃子「渋谷で5時」は増田貴久(NEWS)と菊池本人がデュエット。歌唱力には定評のある増田だけあって、サビでは安定したハモりを聴かせてくれる。年上の男性にリードされていた菊池も、今回は年上の女性として歌唱。しかし、照れ臭そうなセリフのパートには増田も骨抜きに。

 郷ひろみ&樹木希林「林檎殺人事件」は槇原敬之が高橋みなみ(AKB48)、生田絵梨花・白石麻衣・西野七瀬(乃木坂46)とアイドルに囲まれて歌唱。94年の大ヒット曲である藤谷美和子・大内義昭「愛が生まれた日」は工藤静香とKによるデュエット。先週に続き、秋元康の作詩曲となった工藤の甘い歌声は、楽曲の雰囲気にフィット。Kの落ち着いた男性らしい歌声も名曲を引き立てる。ピンク・レディー「渚のシンドバッド」は一青窈×Flowerで。一青窈は歌声だけでなく、一緒にセクシーなダンスも披露。メドレーラストは、和田アキ子 ×三浦大知×平原綾香×さかいゆうの4人で鈴木聖美 with Rats & Starの「ロンリー・チャップリン」。実力のある若手を大御所=和田ががっちり受け止めた。

 菊池桃子と工藤静香はトーク部分にも登場。森高千里と並ぶ3ショットは圧巻。鈴木雅之以外のアーティストと歌うのが初だったという菊池は「私が年上だったので、引っ張っていこうと思ったんですけど、そんな余裕はなく…」とコメント。2週連続の出演となった工藤は「さっきまで“手冷たーい”って話してて」と森高との仲良しエピソードを披露。20代の頃から交流がある2人、森高がこの番組のMCに決まった際には応援の電話を掛けていたことも明かした。

 番組への出演依頼時から密着する<ふたりで歌うなら>のコーナーには平原綾香と藤澤ノリマサが登場。音楽大学出身の2人が歌うのは、クラシックの大定番“第九”ことベートーベン「交響曲第9番第4楽章」。リハーサルでは、ハモりパートの音程取りに苦戦していたようだが、祝祭感たっぷりのパフォーマンスを披露。ラストに平原は「人生で初めて出した」と語るほどの高音を聴かせた。

 <出張歌謡祭>のコーナーでは横丁編として、クリス・ハートと安倍なつみが東京・門前仲町 辰巳新道へ。飲屋街昭和の香りを色濃く残すディープな雰囲気の中で、日野美歌・蒼司朗「男と女のラブゲーム」とロス・インディオス&シルビア「別れても好きな人」をしっぽり歌唱。途中、飲み屋の中に入って“別れてもー”のコールアンドレスポンスもあり、序盤に暖簾から男性が顔を出してしまっていたのも生放送ならでは。

 番組後半には<小室哲哉が嫉妬した90年代の名曲>コーナーへ。小室哲哉は「これはもう負けてもいいやと思った」とMr.Children「Tomorrow never knows」を挙げ、「暑苦しくない、globeじゃできない」とEvery Little Thing「Time goes by」、「ほどよい距離感の曲をいつも上手い所に置いてくる」とSMAP「夜空ノムコウ」、「心地よさを感じてしまった」とスピッツ「ロビンソン」、「スゴい難しいグルーヴ感で僕を終わらせた」と宇多田ヒカル「Automatic」の5曲を選曲。

 小室も演奏に参加する中、オリジナルとは男女入れ替えて「ロビンソン」を工藤静香×華原朋美×一青窈、「Automatic」をK×三浦大知、「Tomorrow never knows」は平原綾香×GILLE×信近エリ×Ms.OOJA、「Time goes by」を増田貴久(NEWS)×さかいゆう×槇原敬之がメドレー形式で歌唱。CMを挟み「夜空ノムコウ」を和田アキ子×一青窈×高橋みなみ(AKB48)、生田絵梨花・白石麻衣・西野七瀬(乃木坂46)で披露。

 出演者のコーラスワークはもちろん、カメラワークもしっかりしており、セットもかなり作り込まれたこの番組。初回放送後からネットを眺める限りでは、番組への評価は高くないように見えるが、出演したアーティスト達の評価で見ると「やっぱり上手い」といった賞賛の声も少なくない。今後、出演者の人気と番組のテーマを上手く融合させること出来るのか、そして、司会に徹する森高千里のパフォーマンスにも期待したい所だ。早くも次回5月7日の放送分は2時間スペシャルと、フジテレビの意気込みも感じられる。

◎番組情報
フジテレビ『水曜歌謡祭』
毎週水曜夜7時57分 生放送
MC:森高千里 / 渡部 健(アンジャッシュ)
※5月7日(水)は7時から2時間SP