マーク・ロンソン&ブルーノ・マーズ グラミー関連のアーティストから米ビルボード・シングル・チャートNo.1を死守
マーク・ロンソン&ブルーノ・マーズ グラミー関連のアーティストから米ビルボード・シングル・チャートNo.1を死守

 グラミー賞開催後、初となる今週の米ビルボード・シングル・チャートは、かわらずマーク・ロンソン&ブルーノ・マーズの「アップタウン・ファンク」がNo.1をマーク。

 通算6週目の首位獲得となった、「アップタウン・ファンク」。これで、ブルーノ・マーズにとって自己最長記録(6週タイ)を更新し、そして主要チャートもすべて制覇するという快挙を成し遂げた。TOP10内には、エド・シーランやテイラー・スウィフト、メーガン・トレイナーに今回のグラミーの目玉となった、サム・スミスといったグラミー関連のアーティストが揃う中で、No.1を死守したことは見事!しかし、次週はそうもいっていられなさそうだ。

 グラミーでは主要チャートの受賞はならなかったものの、ハービー・ハンコック、ジョン・メイヤーと共に見事なパフォーマンスを披露した、エド・シーランは、今週も2位をキープし、ポイントも伸ばしている。実際、グラミー賞の効果が反映するのは次週のチャートからとなるため、エド・シーランの「シンキング・アウト・ラウド」が巻き返しのNo.1獲得となる可能性は、高くなってきている。

 また、今週初のTOP10入りを果たした、リアーナ&カニエ・ウェスト、ポール・マッカートニーによるトリオソング「フォー・ファイヴ・セカンズ」が6位にランクインし、リアーナにとっては26曲目、カニエは15曲、そしてポールにとっては、29年ぶり(1986年2月8日「スパイズ・ライク・アス」以来)、通算23曲目となるTOP10入りを果たした。

 今回のグラミー賞中、最も盛り上がりをみせたパフォーマンスとして評価も高かった「フォー・ファイヴ・セカンズ」。次週はそのグラミーの効果を受け、TOP3入りも期待できそうな予兆をみせている。No.1獲得となれば、リアーナは通算14曲目(歴代4位)、ポールにとっては1983年リリースの、マイケル・ジャクソンとのコラボ曲「セイ・セイ・セイ」以来、32年ぶりの快挙となる。

 そして、TOP10入りがもう1曲。エリー・ゴールディングの 「ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ」が、先週の14位から9位にアップし、自身2曲目のTOP10入りを果たした。iTunesチャートでは、56ヶ国のチャートで首位をマークしたこの曲。現在公開中の映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサントラ盤に収録されているナンバーで、UKチャートではすでにNo.1をマークしている。透明感のあるエリーのヴォーカルが、存分に活かされた美しいナンバーだ。

 さて、今週はグラミー賞後初のチャートだが、そのグラミー賞の影響が大きく反映するのは、次週から…ということで、やはり主要3部門、計4つの受賞を獲得した、サム・スミスの動向が気になるところ。8位にランクイン中の「アイム・ノット・ジ・オンリー・ワン」、そして受賞曲となった「ステイ・ウィズ・ミー」(14位)が、どこまで順位を伸ばしてくるのか、楽しみなところ。

 もちろんサムだけではなく、3位のホージアや、5位と10位にダブル・エントリー中のテイラー・スウィフト、メーガン・トレイナーあたりも、確実にポイントを伸ばしてくることが予想される。大きく変動をみせる次週のHOT100チャートは、波乱を巻き起こしそうだ。