Amazonがインドでの音楽/ビデオ・ストリーミング・サービス開始に向けて積極的に取り組んでいることが、インドの新聞紙“The Economic Times”の報道により明らかになった。提供するカタログはSpotifyやRdioよりも限られており、まだインド大陸には参入していない年会費サービス、Amazonプライムの一環として位置づけられるという。

 Amazonは昨年6月に米国でストリーミング・サービスを開始。会員数は発表していないが、昨年夏には同国内で2,000万を超えると推定された。

 Amazonインディアは、デジタル・コンテンツのトップに元Multi Screen Media副社長のNitesh Kripalaniを雇用。プライムの開始に向けライセンス契約を担当するとされている。対する米国側のデジタル音楽/ビデオ副社長、ビル・カーは9月に同社を退社している。

 インドでの音楽ストリーミング・サービスは、この1年で急速な成長を遂げた。昨年3月にRdioが買収し閉鎖された(同国ではまだ再開していない)インドのストリーミング・サービス、Dinghanaをはじめ、オーストラリア生まれのGuveraは11月にサービスを開始。インド最大のストリーミング・サービス、Saavnは、夏の終わりに新たな資金調達を行ない、12月初めにはTwitterと提携した。

 ストリーミングの経済成長が進むに合わせ、各社は大幅な成長(と問題)が見込まれるBRIC諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)に対し、関心を示し続けるだろう。