ストリーミング・サービスのSpotify(スポティファイ)がタクシー配車サービスUber(ユーバー)と提携した。Spotifyユーザーは、同タクシーの乗車中に音楽を再生できるようになるという。

 ニュースサイト“TechCrunch”は、今回の提携により車内でどう再生されるのかを紹介。Uber車に補助オーディオ入力があれば、運転手の持っている会社提供の携帯電話が乗客のSpotifyアプリを経由させて音楽をストリーミングするという。10か月前にVimeoにアップロードされたビデオでは、乗客の視点からそのプロセスを公開しており、ヘッドフォンで音楽を聴いているある男性が、Uberでタクシーを呼び、車に乗り込むとその直前まで聴いていた曲がカーステレオから流れているのに気づく。映像の最後には、“あなたの運転手、Uber。あなたの暮らしにSpotifyのサウンドが歩調を合わせます”と表示される。

 両社のソフトウェア・アプリケーションがどう対応するかや、この機能を使用するのに新たなアプリが必要になるかどうかは今のところ不明だ。

 携帯電話会社と提携することのはっきりした利点は見当たらないが、SpotifyのUberとの関係には今のところ明白なマイナス面はない。ニュースサイト“Business Insider”によると来年、乗客が100億ドル(約1兆1,600億円)を費やし20億ドル(約2,300億円)の収益が見込まれるほど好調な同ビジネスとの提携により、少なくともSpotifyにとっては有益なものとなるだろう。