【スペシャ列伝】117回目は再始動THE MICETEETH、キセル、奇妙らに熱演で“夢見心地”の夜に
【スペシャ列伝】117回目は再始動THE MICETEETH、キセル、奇妙らに熱演で“夢見心地”の夜に

 スペースシャワーTVのライブイベント【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ~第117巻 夢の宴~】が11月12日(水)に東京・新宿LOFTで開催。THE MICETEETH、キセル、奇妙礼太郎らがタイトル通り“夢見心地な”パフォーマンスを披露した。

 トップバッターとして夢の宴の幕開けを飾るのは、辻村豪文と辻村友晴による兄弟ユニット、キセル。軽くオーディエンスに挨拶をすると、「夕凪」でゆったりとしたスタート。第4巻、第21巻とこれまで2度出演てきた【スペシャ列伝】への思いを語り、結成15周年を迎える彼らは、長い期間応援してくれるファンに感謝を述べる。そして、来月12月3日に4年半ぶりのリリースを控える7枚目のアルバム『明るい幻』から新曲「同じではない」や「ミナスの夢」を披露。前作『凪』で深みを増した浮遊感のあるバンドアンサンブルと歌声がふわふわとしているのにブレがない。彼らの音楽への愛がじんわりと浮かび上がる。そんなふんわりとした夢見心地のステージは初期の名曲「ギンヤンマ」で終了。

 キセルの幸福感たっぷりの余韻が会場に残る中、奇妙礼太郎はBar Stageに登場。ふらっとステージに登場した彼はギターを手に「天王寺ガール」でパフォーマンスをスタート。身体のすべてを声帯にしたように響く歌声に続々と人が集まりBar Stageはすし詰め状態に。続いてビートルズ「ブラックバード」のカヴァーを披露。本家ポール・マッカートニーとはかけ離れたアレンジと歌唱に、原曲の輪郭がうっすらと見え隠れする。「そんな僕の歌なんて見なくてもいいんですよ(笑)」と自虐的に冗談を飛ばし「君が誰かの彼女になりくさっても」や「ダンスホール」など続けて披露。時計をチラチラ見ていた彼は「あと何分ですか?」とスタッフに訪ね「5分あればラーメン作って食べ終われますね。」と謎のコメントを残し、中島らも「いいんだぜ」を熱唱し終了。

 夢の宴のフィナーレは、今年再結成を果たし、活動を再開したTHE MICETEETH。メンバーが現れると「待ちに待った」や「待望」の大歓声がフロアから巻き起こり、各メンバーがそれに手を上げて応える。次松大助(Vo)が「再結成しましたー!」と煽り1曲目「Oldman Silence」でスタート。と思いきや、歌い出しの歌詞を間違えるハプニング(多分2番の歌詞から歌ってました)仕切り直せば、しっかりと心地よいスカサウンドを鳴らしフロアを揺らす。続けて「Guilty boy」「あいのけもの」と披露。この日はどの楽曲でもイントロでオーディエンスが大きく反応し、盛り上がっていたのが印象的だ。本当に復活を待望されていたバンドであることを証明していたシーンだ。次松はMCで「解散してたんですけど、今回の出演誘われまして(笑)でも、きっかけで再結成を考えることになりました。こうやって待っていてくれる人たちがいてくれて嬉しいです。」と語り「ゴメンネベティ」や「素晴らしい日々」と人気曲を次々とパフォーマンス。再始動後初のワンマンライブの告知を挟み5曲入りの新譜リリースも発表し喜ばせてくれた。そして「ネモ」からの「トルキッシュコルト」で各メンバーのソロプレイも炸裂し、フロアが縦に横にうごめく。アンコールでは「レモンの花が咲いていた」「THE SKYBALL」と彼ららしいフィナーレを見せてくれた。

 【スペースシャワー列伝】各公演の模様は全3回に分け放送。第2回目は11月27日(木)にスペースシャワーTVにて特別番組としてオンエア予定。なお、第100巻、第101巻、第102巻の模様は『スペースシャワー列伝100 Vol.1』として11月にリピート放送も実施される。

Photo by Kazumichi Kokei

◎番組放送情報
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.2』
<初回放送>
2014年11月27日(木)24:00~25:30
<リピート放送>
12月予定

スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.1』
<リピート放送>
2014年11月2日(日)24:00~25:30
2014年11月6日(木)22:30~24:00
2014年11月22日(土)25:00~26:30
info:http://www.spaceshowertv.com/retsuden/100/