フー・ファイ新作ALリリースを記念してアジカン、マンウィズなど8名の著名人からコメントが公開
フー・ファイ新作ALリリースを記念してアジカン、マンウィズなど8名の著名人からコメントが公開

 フー・ファイターズが結成20周年記念アルバムとして11月12日に『ソニック・ハイウェイズ』をリリース。これを記念して8人の著名人からコメントが到着した。

 今回公開されたのは、音楽/映画ジャーナリストの宇野維正、ASIAN KUNG-FU GENERATIONから喜多建介と後藤正文、MAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnny、NAMBA69 / Hi-STANDARDの難波章浩、THE STARBEMSの日高央、the HIATUSの細美武士、Rockin On / Rockin On Japan / RO69で編集長を務める山崎洋一郎の8名。


ロックが隅に追いやられている時代に、その闘い方を最も熟知していて、それを行動で示し続けるフー・ファイターズ。
今や、彼らはアメリカン・ロックの守護神だ。
アルバムはもちろんのこと、デイヴ・グロール自身が監督を務めて同時制作されたドキュメンタリー作品の素晴らしさ!
音楽にとって何が一番大切なのかを、この男は知っている。
―宇野維正(音楽/映画ジャーナリスト)


我々FOO FIGHTERSファンにとって大興奮のNEW ALBUMが届けられました。曲ごとに込められたテーマやレコーディング方法を最初知らなくても、単純にかっこいい!と思わせてしまうのはさすがです。ドキュメンタリーはじっくり見よっと。
―喜多建介(ASIAN KUNG-FU GENERATION)


素晴らしいとしか言いようがない。存在自体が希望だと思う。

初来日公演の時は18歳。あれから20年。感動が色褪せないどころか、増している。

―後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)


トテモリスペクトシテオリマス、Dave Grohl率イルFOO FIGHTERSノ

20周年作品デモアル8作目『Sonic Highways』ハ、

ソレゾレノ音楽ガソレゾレノ土地ヤ環境ニ非常ニリンクシタ作品ニナッテイテ、

映像作品トシテモ出スコトデ、ヨリ我々ニワカリヤスイヨウニ発表シテクレタアルバムナノデ、

映像カラ伝ワッテクルメッセージトアルバム、

ドッチモ聴キナガラ彼ラノ音楽愛ヲイッパイ感ジ取ッテホシイト思イマス。

―Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)


オレが初めてFOO FIGHTERS を知ったのは、1997年「ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ」をリリースした時。ハイスタでアメリカに行ってた時に、ラジオから「モンキー・レンチ」が流れてもの凄い衝撃を受けたのを今でも覚えてる。友達の NO USE FOR A NAMEのギターだったクリスが FOO FIGHTERSに加入した時はマジでビビったし。それからFOO FIGHTERSを勝手にだけど身近に感じていたりしてた。今までの作品は全部聴いてきたけど、曲は勿論、いつもサウンド面は勉強させてもらった。今回の作品も音が凄くいいな~ってジェラったのは言うまでもないです。曲も凄く広がりが出てて、オレが好きなFUGAZIにも通じる何かを感じたりして、凄く大好きなアルバムです。大人がロックしていくにはこうあれ!ってメッセージを完璧に受け取りました。勝手にだけどね(笑)
―難波章浩(NAMBA69/Hi-STANDARD)


大きな喪失感を埋めるため、ひっそりと始まった宅録プロジェクトが、全米はおろか世界をも代表するロックBANDに成長していくとは、本人も想像だにしていなかったでしょう…… フー・ファイターズに惹かれる大きな理由の一つには、どんなに辛い出来事があっても、最後には必ずポジティブな展開に持っていってくれる絶大な信頼感があります。
現代においてはあまりにもざっくりとした言葉である「アメリカンROCK」の条件を満たす数々の輝き… タイトなビートに壮大なメロディ、そして憂い混じりの7thスケールをPOPに昇華させるソングライティング… あげればキリがないのですが、それらを力強くまとめているデイヴ・グロールの歌声はやはり最強です。過去の哀愁を感じさせつつも、果てしない未来に向かって伸びやかに放たれるその声は、今までも、そしてこれからも我々を魅了してやまない最大の武器となり、リスナーの心に深く突き刺さってきます。特にアルバム最後の2曲が放つプログレ感は、今後のフー・ファイターズの新たな拡がりを感じさせ、一刻も早くLIVEが観たいです!
―日高央 (THE STARBEMS)


シカゴの友人からHBOでオンエアされているデイヴ・グロールのドキュメント番組がすごい、と聞かされていたし、アルビニが”flat-fee”だけしか受け取らずに(とても彼らしいエピソードだ)録り上げたという“Something From Nothing”は先行オンエアで耳にしていたので、アルバムを通して聴ける日を楽しみにしていた。Fooと聞くと多くの人が思い浮かべるようなゴリゴリなアルバムではないけれど、こういうFoo Fightersもいいなああ!!
―細美武士(the HIATUS)


このアルバムは、アメリカン・ロックのルーツを辿るドキュメンタリー映画の制作と絡めて作られた。
アメリカの8つの都市で、それぞれの都市に縁のあるアーティスト達にインタヴューして番組を作りながら、それぞれの都市のスタジオで1曲づつレコーディングしていくという異例のやり方で作られたアルバムだ。
まだドキュメンタリー映画の方は観れていないが、カントリー・ジャズ・ブルース・ロックといった大きな括りだけでなく、ロックにおけるLAメタル・DCハードコア・グランジ・NYアンダーグラウンドなど現在と近くでリンクするシーンもふまえた上でアメリカン・ロックを総括するならデイヴ・グロールほどの適役はいないわけで、非常に楽しみ。
で、アルバムも映画の内容に寄ったものになるかもと思っていたのだがそんなことはなかった。
もともと曲の素材は出来ていて、それを曲にして持って行って各都市のスタジオでレコーディングしたからだ。
歌詞だけは、各都市でミュージシャンにインタヴューしてからその内容をふまえて現場で書いたらしい。
アメリカン・ロックの歴史の流れに深い意味を与える、素晴らしい歌詞だ。
だが、サウンドの方は「ルーツ巡りの旅」のようなものでは全然なくて、フーが作り上げた「頼りがいのある熱血ロック」の王道。
だが、明らかにこれまでよりもディープでドラマティックだ。
アメリカン・ロックを歴史として捉え、アメリカン・ロックの「意義」を8つの都市において捉え、その上で自分達のロックの意味を捉え直したことが一聴してわかる。スケール感と重さと深さがこれまでとはまったく違う。
自分のやっている音楽のルーツと真正面から向き合うことでルーツ・ミュージックに引きずり込まれるアーティストもいるが、逆にアップデートするアーティストもいる。
ダフト・パンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』が明らかにそうだったが、今回のフーもそうだ。
アメリカン・ロックのヒストリーという広い視野に立って自分たちの音楽を捉え直したことで、より輪郭がくっきりとして、新しくなったのだ。
デイヴ・グロールはエゴの人ではない。
そんな彼にとって、アメリカン・ロックの歴史の中で自分たちの役割を再認識することは「正しい力」になったはずだ。
その力によって生まれた正しいアメリカン・ロックのアップデート・バージョンがこのアルバムだ。
―山崎洋一郎(Rockin On / Rockin On Japan / RO69 編集長)

◎リリース情報
『ソニック・ハイウェイズ』
2014/11/12 RELEASE
SICP-4327 2,400円(tax out.)

◎番組情報
フー・ファイターズ・ドキュメンタリー『ソニック・ハイウェイズ』
WOWOWライブ 全8回
info:http://www.wowow.co.jp/foofighters