安倍なつみ首位独走、来日ツアー中のユンディ・リが大量チャートイン、大萩康司の新譜が初登場7位
安倍なつみ首位独走、来日ツアー中のユンディ・リが大量チャートイン、大萩康司の新譜が初登場7位

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、先週に引き続き安倍なつみ『光へ -classical&crossover-』が第1位。国民的アイドルグループ、モーニング娘。で、初代センターとして人気を博した安倍なつみが、卒業後の数多くの舞台経験をもとにミュージカルやライト・クラシックなどの名曲で構成したクラシカル・クロスオーヴァーのアルバムは、アイドルからアーティストへと飛躍と変貌を遂げた安倍なつみの今が堪能出来るアルバムとなっている。

 第2位にはテレビ朝日『関ジャニの仕分け∞』に出演し、幅広い声域と抜群の音程感覚で話題の人となったサラ・オレインによる、セカンドアルバム『SARAH』が6度目のチャートイン。第4位はポール・メイエが中心となり、フランスのエスプリを受け継ぐ木管アンサンブルとして結成された、ビルトゥオーゾ達による『管楽器とピアノ ~レ・ヴァン・フランセの真髄』が4度目のチャートイン。5位は生誕90年の記念年を迎えるマリア・カラスの新コンピ『PURE ピュア』が6度目のチャートイン、そして第6位には2007年のチャイコフスキー国際コンクール、ヴァイオリン部門で優勝した神尾真由子による、初の小品集『愛のあいさつ&夢のあとに~ヴァイオリン・アンコール』が2度目のチャートインを果たし、上位は話題のアーティスト群が占める結果となった。

 現在来日し、全国各地でリサイタルを開催しているピアニスト、ユンディ・リのアルバムが好調だ。ベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタを収録した『ベートーヴェン 悲愴・月光・熱情』は9度目のチャートインで第3位、さらに『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&シューマン:幻想曲』『ショパン:ノクターン全集』と3タイトルが一挙チャートインする結果となった。全国ツアーは11月中旬まで。サントリーホールには6日と10日に登場し、別プログラムの披露とファンには聞き逃せない構成となっている。

 第8位にはクラシック・ギタリスト大萩康司による初の小品集が初登場。表題作のキケ・シネシ「エル・アブラーソ」をはじめ、定番の「サンバースト」や「上を向いて歩こう」「花」などコンサートで評判のアンコール曲などをまとめた。ギターファンならずとも親しみやすい構成となっている。リリースを記念してミニライブやサイン会が各地で予定されている。

text:yokano