カントリー界の新世代、フロリダ・ジョージア・ライン新作で初の全米No.1デビュー
カントリー界の新世代、フロリダ・ジョージア・ライン新作で初の全米No.1デビュー

 昨年「クルーズ」で大ブレイクを果たしたカントリーデュオ、フロリダ・ジョージア・ラインの『エニシング・ゴーズ』がNo.1デビューを果たした、11月1日付アルバムチャート。

 今週もカントリー界からの快進撃! 初動20万枚を叩き出し、初のNo.1デビューを飾ったフロリダ・ジョージア・ライン。2年前にリリースされたデビュー作『ヒアズ・トゥー・ザ・グッド・タイムス』は累計200万枚を突破したものの首位獲得はならなかった。カントリーチャートでは2作連続の首位獲得。先行シングル「ダート」が、カントリーチャートでNo.1、続いて2ndシングルとしてカットされた「サン・デイズ」がはやくも20位まで上昇するなど、とにかく彼らの人気は凄まじく、逆に初動20万枚という数字が少なく思えるほど。いよいよカントリー界でも、アルバムよりシングルがヒットするアーティストが出てきたかと、新しい時代を開拓したような彼らの目覚しい活躍には驚かされる。

 また、先週No.1デビューを果たしたジェイソン・アルディーンも、2位にダウンしたが今週も10万枚近いセールスを獲得。今年の初動枚数を塗り替えたエリック・チャーチ(31万枚)をはじめ、今年はカントリー界の男性陣によるアルバムがとにかく強い!

 3位には、8年ぶりのスタジオアルバムとなる『ライド・アウト』をリリースしたボブ・シーガーが初登場。1969年のデビューから10枚目となるスタジオアルバムで、ボブ・シーガー&ザ・シルヴァーブレット・バンド名義でのアルバムを含めると、8作目のTOP10アルバムとなる(ライブ盤、コンピレーションを含めると10作目)。続いて4位には、ピンクとダラス・グリーンによる、フォークデュオ・プロジェクト、ユー・プラス・ミーのアルバムがデビューした。昨年、ファン.のネイト・ルイスと組んだ「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン」が大ヒットしたことを受け、リリースに至ったのではないかと思われる。これまでの彼女のハードなイメージを覆すフォークやカントリー調によるゆるやかなナンバーに、ファンからの評価も高い。

 6位のサム・スミスを挟み、7~10位も初登場作品。まず7位にはラッパー、ゲームの6thアルバム『ブラッド・ムーン:イヤー・オブ・ザ・ウルフ』が登場。約2年ぶりとなる新作で、6作連続のTOP10入り、ラップチャートでは5作連続のNo.1獲得に。続いて8位も同じくラップ界から、ワシントンDC出身の新星 フーディ・アレンのデビュー作が登場した。これまでインディーからEP盤のリリースはあったものの、フルアルバムでのリリースはこれが初めて。ゲームには敵わなかったものの、大健闘した。

 9位にはいろんな意味で話題を呼んだU2の新作『ソングス・オブ・イノセンス』が初登場。前作から5年半ぶりの新作で、アップル社のiTunesをダウンロードしているユーザーのデバイスに、自動的にアルバムが無料配信されるという異例のプロモーションを行ったが、ユーザーからの批判を受けたり、思ったほどのダウンロードが見込めなかったため、上位ランクインはならず。

 10位には「バン・バン」が大ヒット中のジェシー・Jの3rdアルバム『スウィート・トーカー』が初登場。先行シングルのヒット効果により、アルバムでも初のTOP10入りを果たした。