サラ・オレイン新譜が2週連続首位独走、アルゲリッチ×バレンボイムの超豪華ピアノデュオ初登場第4位
サラ・オレイン新譜が2週連続首位独走、アルゲリッチ×バレンボイムの超豪華ピアノデュオ初登場第4位

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、先週に引き続きサラ・オレインのセカンドアルバム『SARAH』が1位となった。ファーストアルバム『セレステ』も16位に姿を見せ、これが11回目のチャートインとなった。アルバム発売を記念し全国でミニライヴ&サイン会を開催中。またリリース記念コンサートが12月4日渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで開催される。

 2位には20世紀最高の歌姫と言われたマリア・カラスのコンピレーション盤『PURE ピュア』が、先週に引き続きチャートイン。カラス90歳の年にあたる今年、今だからこそ出来るマスタリングを施し、まるでレコーディング現場に居るような臨場感の歌声が甦る。初回限定盤は、ハンブルク・コンサート、コヴェント・ガーデン・コンサートにおけるパフォーマンス、また“マリア・カラス・リマスター・プロジェクト2014”PR映像「エンジニアは語る(字幕付き)」がおさめられているDVD付き。

 3位には壮年期のカール・ベームの音源が一堂に会した「カール・ベーム・コレクション~1951-1963 Recordings」が登場。今年はカール・ベーム生誕120周年、いまだ絶大なる支持を受けるカール・ベームの芸術が成熟し花開いた1950~60年代の音源から名演をまとめた、ファン垂涎の15枚組ボックスとなっている。収録作曲家はウェーバー、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、R.シュトラウスなど。同時代のウィーン・フィル、ベルリン・フィルの音色の違いも堪能出来る。

 4位には、現代ピアノ界の重鎮2人、アルゲリッチとバレンボイムによる超豪華ピアノ・デュオがチャートイン。1941年生まれのアルゲリッチと1942年生まれのバレンボイムは二人ともブエノスアイレス出身、幼少期から才能を発揮し現在まで常に第一線を走ってきた、言わずと知れた超大物。収録されたのはモーツァルト、シューベルト、そしてストラヴィンスキーの「春の祭典」。今年のラ・フォル・ジュルネで息も出来ないほどの緊張感と共に第2ピアノを放ったアルゲリッチが記憶に新しい。アルゲリッチの三女が監督を務めた映画『アルゲリッチ 私こそ音楽』が9月27日より公開され、アルゲリッチの素顔にも注目が集まる今、改めてその超絶技巧とピアニズムに浸るには最高の1枚だろう。15位にもアルゲリッチによる、シューマンのコンチェルトがチャートイン。スクリーンでアルゲリッチが口にするシューマンへの愛が垣間見えるチャートとなった。

 他、14位にサクソフォン四重奏トルヴェール・クヮルテットの新譜『With You』が初登場。表題作である佐橋俊彦「With You」や長生淳「サクソフォン・クヮルテットとオーケストラのための協奏曲≪Prime-Climb-Drive」、G.ピエルネ「民謡風ロンドの主題による序奏と変奏」、J.リヴィエ「グラーヴェとプレスト」、石川亮太「ナポリ! ナポリ! ナポリ!」を収録したライブ録音となっている。

text:yokano