【スペシャ列伝】102回目はindigo、きのこ帝国、plenty、cinema staffがオーディエンスと“爻わる”熱演
【スペシャ列伝】102回目はindigo、きのこ帝国、plenty、cinema staffがオーディエンスと“爻わる”熱演

 スペースシャワーTVのライブイベント【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ~第102巻 爻の宴~】が10月1日(水)に開催。indigo la End、きのこ帝国、plenty、cinema staffら、現代のバンド・シーンで輝きを放つ4組が東京・新宿LOFTで爻わった。

 トップバッターを務めたのは、今年の8月に中村一太がドラマーとして正式加入し、3ピースとして動き出したplentyだ。スタートは、新体制となり、初めて3人で制作したとゆう、11月5日リリースのミニアルバム『空から降る一億の星』から「手紙」を、さらに「空から降る一億の星」、「イキルサイノウ」など、リリース前のアルバムから惜しげもなく披露し、ファンの心を鷲掴みに。MCでは、親交の深いcinema staffと同室であった本番前の楽屋事情を語り、「さっきまでシネマと家に居たような感じでした。(笑)」と、まだ楽屋での感覚が抜けていないのであろうか、ふわふわとしたMCが続いたが、演奏に戻れば、江沼郁弥(Vo/G)の無類のハイトーン・ボイスとしなやかなバンド・グルーブでフロアを包み込み、オーディエンスも全身で浴びるように彼らのステージに心酔していた。

 2番手で登場したきのこ帝国は、美しいピアノ・ロックのSEが鳴り止むと、佐藤(Vo/G)が「きのこ帝国です。よろしくお願いします。」と一言呟くと同時に、イントロで一瞬にして心を奪われてしまうほどのインパクトを放つ「海と花束」を、さらに、幻想的に浮遊するリバーヴを効かせたボーカルと、美しいコーラス・ワークで彩った「パラノイドパレード」を披露。途切れそうになるほど繊細に、時には激情的にアンサンブルを奏でていく目まぐるしいステージが、全オーディエンスの視覚と聴覚を釘づけにしていった。ラストには、最新アルバム『フェイクワールドワンダーランド』からの先行シングル「東京」、CM曲に抜擢され再注目を集めた「明日にはすべてが終わるとして」でアクトを締めくくった。

 クリーン・バンディットの「ラザー・ビー」のSEとともに登場したindigo la Endは、スタートの「名もなきハッピーエンド」、続く「夜明けの街でサヨナラを」など、歌詞にしろ、サウンドにしろ、演奏中にも関わらず病みつきになってしまうほどの中毒性の高いセンセーショナルなフレーズで見る者を魅了していく。黙々と演奏を続けていく彼らであったが、スイッチが入ったかのように話し出した、批判を恐れぬ川谷絵音(Vo/G)のMCで、フロアをじわじわと笑いに誘い込んでいくのも彼ららしいステージ展開であった。終盤には、最新シングル「瞳に映らない」を投下。フロアをえも言えぬ陶酔感で満たし、颯爽とステージを後にしていった。

 最後にステージに姿を現したのは、今、物凄い勢いで“バンド戦国時代”を駆け抜けるcinema staffだ。とは言うものの、本人たちは、「全員27歳なったし、もう中堅なんじゃないかな。(笑)」と、少々控えめなMCで、フロアに笑いを作り出していた場面もあったが、疾走感と清涼感が印象的な「theme of us」、「tokyo surf」や、ノイジーでダイナミズム溢れる「great escape」など、勢いもさることながら、多彩すぎるほどの演奏スキルが光った、流石としか言えぬほどの圧巻のパフォーマンスでフロアに大熱狂を巻き起こした。アンコールでは三島想平(Ba)が、「4バンドを代表して1曲やって締めたいと思います。」と告げ、大歓声とハンド・クラップに包まれた「GATE」を披露し、本イベントを大団円に導いてくれた。

【スペースシャワー列伝】各公演の模様は全3回に分け放送。第1回目は10月28日(火)にスペースシャワーTVにて特別番組としてオンエア予定。

◎番組放送情報
スペースシャワーTV『スペースシャワー列伝100 Vol.1』
<初回放送>
2014年10月28日(火)23:30~24:00
<リピート放送>
11月予定
info:http://www.spaceshowertv.com/retsuden/100/