音楽ストリーミング配信サービスのSpotifyは現在、大学での聴取状況の統計をとっており、米国内で音楽の消費の多い大学上位40校を比較調査している。

 Spotifyの学生加入キャンペーン(学生を対象にした50%オフのプレミアム会員)から抜粋し、どの大学が音楽を聴いているか特定して特性を明らかにした結果、いささか目立った大きな違いはないものの、それでもやはり興味深い報告が見られる。

 Spotifyの音楽情報プログラム、The Echo Nestで開発者用プラットフォームのディレクターを務めるポール・ラメールが発見したのは、アリゾナ州立大学が“もっとも音楽好きな大学”だということで、オーバーン大学、ブリガムヤング大学、カリフォルニア州立技術専門大学、コーネル大学がこれに続く。

 音楽のスタイル、アーティスト、歌などが他の学校に比べて目立つものを数値で表した“聴いている音楽の傾向”に加え、学生の就寝時と起床時の再生数の平均値を学校間で比較し、学生の睡眠と目覚めのサイクルもよく分かるようになっている。

 調査結果の一部は以下だ。

●“眠らない街”、ニューヨークの学生の睡眠時間は平均1時間少ない。スローコアやヒップスターのプレイリストをよく聴く。
●コーネル大学は午前6時と7時に聴取が急上昇する。一つの可能性として、それは学生が起きる時間であり、起きてから授業までの間に運動する学生が他の大学よりも多いことが考えられる。
●コロラド大学ボルダー校の学生は勉強向けプレイリスト“Focus(集中)”を最もよく聴く。またプレイリスト“Relax”の再生数もトップである。