ニューシングル『B.A.B.Y.』をリリースしたばかりの、ヴィジュアル系界の異端児 SuG。8月19、20、21日と【渋谷 SuG Fes 2014 夏】なる異種交流フェスをTSUTAYA O-EASTにて開催するのだが、厳しい現実に直面していることが明らかになった。
＜SuGフェス「普通じゃ体験できないことを体験させてあげたい」】
「全然違うところにいた人たちが同じ場所に集まって、同じ音楽で踊ってる光景が見たいので。それを何とかしたい」これはSuGのフロントマン 武瑠（vo）がかねてより公言している願いであり、6月25日に開催した異端児アイドルグループ BiSとのツーマンライブ【異端児フェス】において巨大なサークルモッシュ（詳細はこちら：http://bit.ly/1iSNbEn）を生んだ際には、興奮気味に喜んでいたことも記憶に新しい。
そんな音楽ジャンルを超越した活動に注力しつつあるSuGは、前述の【渋谷 SuG Fes 2014 夏】を企画。よくあるイベントではなく夏のお祭りとして、稲川淳二、赤飯ロマン横丁（セキハンロマンアベニュー）、アップアップガールズ（仮）、LM.C、ベイビーレイズ、アンティック-珈琲店-、神聖かまってちゃん、アーバンギャルド、LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANといったカオティックなラインナップを招聘した。「普通じゃ体験できないことを体験させてあげたい」という想いを胸に抱きながら。
＜券売状況「超ヤバイです！ 今まで経験したことがないレベル」＞
しかし、同イベントの券売状況について武瑠は、「超ヤバイです！ 今まで経験したことがないレベルなので、まだ想像を絶するほど届いていないんだなって。それだけ壊さなきゃいけない壁が厚い」「みんなファンがバラバラ過ぎて。全方位で攻められる可能性が大きい分、親和性の高さを感じてもらえない」「関係者はいろいろ早いから「面白い、面白い」って盛り上がってくれるけど、リスナーとかファンまで巻き込むには物凄く時間がかかる」とコメント。
ただ、それでも「普通に活動しているだけでは得られない体験。ただライブするだけじゃなくて、ただライブ観るだけじゃなくて「うわ、こんな人たちがいるんだ」っていう感覚になるもの。まさにフェスみたいなものを自分たちのできる範囲でやりたかった。可能性を示す、みたいな。それを実現しようとすることがどれだけ大変かも分かったんですけど、それでもやりたかったことなんで」と語っている。
＜今回のSuGの挑戦はどんな結果に辿り着くのか？＞
確実に利益を望める予定調和なイベントが増えていく一方で、リスナーも含めた音楽シーンの可能性を広げるイベントは激減。挑戦しても赤字を被るケースが多い中、果たして今回のSuGの挑戦はどんな結果に辿り着くのか。各出演者の存在をよく知る者からすれば、この上なく刺激的でセンセーショナルなイベントだけに、ぜひとも成功を収めてほしいものだ。
取材＆テキスト：平賀哲雄
◎イベント【渋谷 SuG Fes 2014 夏】
08月19日（火）20日（水）21日（木）TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 18:30
出演：19日（火）TOWER RECORDS Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、稲川淳二、赤飯ロマン横丁（セキハンロマンアベニュー）、アップアップガールズ（仮）
20日（水）WALKER HILLS Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、LM.C、ベイビーレイズ、アンティック-珈琲店-
21日（木）DI:GA Presents SuG LIVE BATTLE 2014
SuG、神聖かまってちゃん、アーバンギャルド、LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN
http://www.sug-web.jp/livebattel2014/
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