マジック!「ルード」が3週連続全米No.1獲得
マジック!「ルード」が3週連続全米No.1獲得

 カナダ出身のレゲエ・バンド、マジック!の「ルード」が3週目の首位を獲得した8月9日HOT100チャート。
 サマー・マジックにかかる中毒者続出!2014年“夏の1曲”は、この「ルード」が完全に制している全米の音楽シーン。公式サイトでのストリーミング回数は、5千万回を突破した勢いとなっているものの、1週で1億回を突破したマイリー・サイラスらと比べると、伸び方はゆるやか。どちらかというとエアプレイの方が強力で、“個人で楽しむ”、“画と一緒に”というよりは、往年の米国スタイルらしい“ラジオから流れてくるヒットチューン”という流行り方をしていることも、「ルード」の特徴だ。

 一方、2014年もう1曲のサマー・アンセムとなったイギー・アゼリアの「ファンシー」は、公式サイトで視聴回数が1億8千万回に届く勢いをみせていて、デジタル・セールスも好調。対照的に、現代風のヒットのしかたをみせている。その、イギー・アゼリアの2ndアルバム『ザ・ニュー・クラシック』から次のシングルとしてカットされた「ブラック・ウィドウ」が先週の45位から29位にジャンプアップ。リタ・オラをゲストにむかえたハードなナンバーで、現在作成中のリリック・ビデオには、ファンからの画像をツイッターで募集し、それが起用されるかもしれないという、SNSをうまく使ったプロモーションを行っている。締切は8月4日まで。イギーはこのほかにも、5位のアリアナ・グランデとの「プロブレム」、ラッパーを49位に、そして自身の「ワーク」が79位にランクインするという快挙をみせている。

 TOP10内のメンバーは先週とほぼ変わりなく、それぞれポイントを伸ばして上昇しているが、先週の11位から初のTOP10入りを果たしたのが、9位のシーアだ。アルバム『1000フォームズ・オブ・フィア』が先々週No.1デビューを果たし、プロデューサーとしてではなく、シンガー個人としてその名を知らしめたシーア。これまで、2011年に7位を記録したデヴィッド・ゲッタとの「タイタニウム」と、翌年5位まで上昇した、フロー・ライダとのタッグ「ワイルド・ワンズ」がTOP10入りを果たしているが、自己名義での楽曲としては、この「シャンデリア」が初となる。

 今週の初登場一番人気曲として、12位にデビューしたのは、カントリーシンガーのジェイソン・アルディーン「バーニン・イット・ダウン」。No.1デビューを飾った昨年の大ヒットアルバム『ナイト・トレイン』に続く、6thアルバムからの先行シングルで、カントリー・チャートでは登場1週目にして首位に輝いた。

 また、こちらも新曲が初登場。ラッパーのドレイクが63位にランクインさせた「0 to 100」は、先月自身のウェブサイトで公開し、1週で100万回以上の視聴回数を記録した話題のニュー・シングルで、フリーダウンロードも行われた。昨年、ラップ・アルバムとしては最もヒットした、『ナッシング・ワズ・ザ・セイ』に続くニューアルバムからの先行シングルなのかどうかは定かではないが、7月15日から配信が開始されたデジタル・セールスが好調で、ビデオの公開があれば、さらに順位を伸ばしてきそうだ。