ニール・ヤング&クレイジー・ホースが、7月17日に予定していたテルアビブのHayarkon Park公演をキャンセルした。ワーナー・ブラザーズ・レコードが出したステートメントによると、同地域における昨今の情勢を踏まえてのことだという。


 ヤングのスポークスパーソンはステートメントにて、「我々はとても悲しいことに、今の緊張状態のため、唯一のイスラエル公演をキャンセルせざるを得ません。ファンのために演奏する機会を逃すことになりますが、平和な状態でイスラエルとパレスチナでコンサートを行えることを楽しみにしています」と述べている。


 また、警察のスポークスマンはロイター通信に対し、同コンサートは安全面を考慮しキャンセルされたとしており、「ロケットが配備されるガザ地区に人々を入れるような不必要なリスクを避ける」と話している。パレスチナの好戦的な人々は、7月8日以来、イスラエルに何百発ものロケットを撃ち込んでいる。


 なお、今年初め、ロジャー・ウォーターズがヤングのマネージャーであるエリオット・ロバーツへ、イスラエルとガザでのひどい事態を理由に公演を中止するようメールしたという。ウォーターズは“Dear Neil Young”としたその内容をフェイスブック上に掲載(A note from Roger - July 11, 2014)している。