なにわ《オーケストラル》ウィンズ、2014年のライブ録音が初登場第1位。
なにわ《オーケストラル》ウィンズ、2014年のライブ録音が初登場第1位。

 日本全国のプロオケ管打プレイヤーが年に1度集まって結成するスペシャルブラスバンド「なにわ《オーケストラル》ウィンズ」。今年5月に行われた第12回演奏会のライブ録音が、今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums初登場第1位となった。客演指揮者に淀川工科高校指導者の丸谷明夫氏、岡山学芸館高校の中川重則氏を迎え、毎年恒例の吹奏楽コンクール課題曲全曲をはじめ、聞き逃せないボリュームの2枚組。名だたるオケマンが本気で挑んだブラスサウンドは、ブラスファンならずとも聴き逃せない内容になっている。

 5月31日に生誕100年を迎えた伊福部昭。NHKのニュースで特集され、東京新聞のトップ記事などで話題沸騰のコンサート『伊福部昭百年紀コンサートシリーズVol.1』がCD化し、初登場6位を獲得。「ゴジラ」「地球防衛軍」「海底軍艦」等の主要音楽から、幻の「国鉄」組曲まで、それぞれ15分ほどの組曲に再構成してのライブ録音となっている。また、鈴木大介による『伊福部昭を弾く』が初登場で18位にチャートイン。映画音楽のダイナミックな印象が強い伊福部サウンドだが、ギターの繊細な音色によって、日本の風土、情緒や力強さの魅力を引き出す録音となっている。

 その他、来日ツアー中で注目を集めるピアニスト、アリス=紗良・オットの3タイトル、そしてフランチェスコ・トリスターノとのデュオアルバムが、引き続きチャート上位を席巻。アリス=紗良・オットはソロ・ツアーを終え、6月20日からのトリスターノとのデュオ・ツアーを控える。また、テレビ朝日系「題名のない音楽会」50周年記念で特集されたユンディ・リは、番組内で演奏されたベートーヴェンが話題を呼び、旧盤を含むベートーヴェン収録のアルバム2枚が7位と15位にチャートインした。(text.yokano)