ニコラス・ケイジ主演最新作『トカレフ』、東欧のオーケストラが奏でる映画音楽にも注目
ニコラス・ケイジ主演最新作『トカレフ』、東欧のオーケストラが奏でる映画音楽にも注目

 一発の銃弾に愛娘を奪われた男の復讐を描いた、ニコラス・ケイジ主演最新作『トカレフ』が6月7日に公開となる。

 建設業者として成功する主人公ポール(ニコラス・ケイジ)の娘がある日何者かに誘拐され遺体で発見され、銃痕から娘の命を奪ったのはロシア製の銃、“トカレフ(TT-33)”だと判明する。その銃に聞き覚えがあったポールは、自分の過去のせいで娘が殺されたと考え、当時の敵であるロシア・マフィアに復讐を決意し、誰が実行犯で誰が射撃を命じたボスなのかを当時の仲間たちと探っていく。そしてポールは遂にマフィアのボスであるチェルノフが射撃を命じたのだと確信し、復讐を開始する。何のために娘は殺されなければならなかったのか…人間の複雑な感情を描いているこの作品の音楽を担当し、2013年の映画『copperhead』でブレイクスルー・フィルム・コンポーザー・オブ・ザ・イヤーを受賞したフランスの映画音楽家 ロラン・エケンはこう語っている。

 「最初はエレクトリカルなサウンドを作る予定だったんだけど、プロデューサーのリチャードと話してしっかりとした楽譜を書いて管楽器とかも入れようという事になったんだ。アクションシーンにも考慮してそのためのオーケストラのスコアをかなりたくさん書いたよ。それで東ヨーロッパのオーケストラがスコアにぴったりだという事になった。40人もの弦楽器の楽団を使って映画にぴったりの音楽を作る事ができたんだ。『トカレフ』は普通のアクション映画でもないしスリラー映画でもない。人間の悲しみとか怒りとか深い感情を表してしている作品だからすごくエモーショナルな音楽にしたんだ。リチャードと、監督のパコ・カベサスとも主人公が困難な人生を送っているという部分を浮き彫りにしたいという話もしたしね。東ヨーロッパのオーケストラは、誰もが持つ悲しみとか憂鬱な気分をうまく表現してくれたよ。」

 壮絶なリベンジマッチを描いた映画『トカレフ』は、6月7日より東京・新宿バルト9ほか全国ロードショーとなる。

◎作品情報
映画『トカレフ』
6月7日(土)新宿バルト9他にて全国ロードショー
出演:ニコラス・ケイジ、レイチェル・ニコルズ、ダニー・グローヴァー、ピーター・ストーメア
監督:パコ・カベサス
配給:クロックワークス
More Info:http://tokarev-movie.com/