音楽言論誌『アルテス』デジタル配信に加え冊子での販売を開始
音楽言論誌『アルテス』デジタル配信に加え冊子での販売を開始

 『文化系のためのヒップホップ入門(長谷川町蔵・大和田俊之 著)』や『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた(青山通 著)』等、独自の視点で“音楽”を“文学”する出版社、アルテスパブリッシングが、2011年11月に創刊した“ジャンル無用の音楽言論誌”『アルテス』。昨年9月以降、電子版としてEPUB・PDF・mobiという3種類のフォーマットで配信を行っていたが、この度、冊子(紙)での販売を開始した。この“紙版”は、電子版の内容をそのまま製本したもので、本体定価はページ数に応じて1200円~1500円程度となる。

 音楽誌『アルテス』は、大石始、大和田俊之、小野幸恵、川崎弘二、波多野睦美、山崎春美、輪島裕介、有馬純寿×ヲノサトル、大谷能生、岡田暁生、片山杜秀、小鍛冶邦隆、長谷川町蔵+大和田俊之、牧野直也、宮田茂樹、サラーム海上、椿正雄、細川周平、松生恒夫、矢澤孝樹+広瀬大介、山崎浩太郎、和田博巳といった豪華・多彩な面々が連載を担当し、古楽、クラシック、現代音楽からジャズ、ヒップホップ、ボサノヴァ、電子音楽、ボリウッド、歌謡曲、EDM、日本の祭まで、毎号多彩なテーマが展開されている。

 最新号までの過去8号分を同時に冊子販売スタート。5月号以降は電子版配信後の発売となり、全国の書店、楽器店、CDショップおよびアマゾン、タワーレコードなどのオンラインショップでの購入が可能に。なお、オフィシャルサイトでの購入は送料無料となっており、特典として電子版のデータも付くという。


◎ジャンル無用の音楽言論誌『アルテス』4月号
http://magazine.artespublishing.com/

電子音楽クルージング──現代音楽からEDMまで(有馬純寿 + ヲノサトル)
【第3回】音色、音響空間、電子楽器、ノイズ

まつりの島 La isla de carnaval(大石始)
【第9回】海を渡った〈踊る阿呆〉のDNA──徳島阿波おどり~本・牛深ハイヤ節(前編)

ボリウッド新世紀──サラームのインド映画&音楽紀行(サラーム海上)
【第4回】ボリウッドの渋谷系? 温故知新派プロデューサー・チーム、ヴィシャール&シェーカル

音のある遠景(石田昌隆)
【第8回】1984年、ロンドンのサウンド・システムが鳴らしたラヴァーズ・ロック。他多数連載