モルゴーアQのプログレ・カヴァーが初登場首位、アリス&トリスターノのデュオは惜しくも2位に
モルゴーアQのプログレ・カヴァーが初登場首位、アリス&トリスターノのデュオは惜しくも2位に

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、モルゴーア・クァルテットのプログレ・カヴァー第二弾『原子心母の危機』が首位を制した。2012年にリリースした1stカヴァーアルバムでは12週連続チャートインしたモルゴーアQ。全作のジャケットも、なかなか強烈だったが、本作もピンク・フロイド『原子心母』の牛を半身溶解させるという衝撃的なデザインで堂々の1位を獲得した。

 続いて2位にはアリス=紗良・オットと、フランチェスコ・トリスターノの『スキャンダル』がチャートイン。世界の名だたるオーケストラとの共演を重ねるアリスと、クラシック/テクノ/ジャズとジャンルを超えて活動するトリスターノの2台ピアノによるデュオ・アルバムで、9月のインターナショナルリリースに先駆けて発売された。6月には5都市で来日公演が開催され、さらにソウル、オーストラリア、ヨーロッパでもツアーが予定されており、さらなる健闘に注目だ。

 3位には、同じく初登場の川井郁子5年振りのベスト・アルバムがチャートイン。羽生選手がソチオリンピックのエキシビションで使用した「ホワイト・レジェンド」や、村上佳菜子選手のソチSP曲「ヴァイオリン・ミューズ」など、フィギアに縁のあるアルバムだ。

 その他には、映画『ゴジラ』の音楽で有名な作曲家 伊福部昭の作品が4作チャートイン。今年は生誕100年にあたることから、全国各地で記念コンサートや、関連作品の出版が続いている。誕生日である5月31日には、初出音源を集めたアルバムのリリースも予定されており、そちらの動きにも注目したい。