米音楽出版協会(NMPA)が、著作権所有者からのライセンス取得やライセンス料の支払いのないまま歌詞を掲載している2つの歌詞検索サイト“SeekLyrics.com”と“LyricsTIme.com”に対し、著作権を侵害しているとして米国連邦裁判所に提訴した。

 NMPAいわく、両サイトに対し指導と協議に努めてきたものの実らず、最後の手段に出たという。

 昨年11月、アーティストやジョージア大学の研究者 デイビッド・ローリーと協力し、ライセンスを持たずに広告収入を得ていると思われる50の歌詞検索サイトに警告文を送った。

 その後、RapGeniusをはじめとする11サイトが正式にライセンスを取得し、他の11サイトが違反するコンテンツを削除したとのこと。残りの26サイトとはまだ交渉中だという。

 NMPA理事長 デイビッド・イズラエライトはステートメントにて「訴訟は最後の手段です。我々が目指すのは、歌詞検索サイトとソングライターがライセンスを通してパートナーとなること。これは個人のブログやファンサイトなど、合法的に歌詞を提供しているサイトに対するものではありません。あからさまな違法行為でソングライターの生計を脅かすサイトをターゲットにしているのです」と述べている。