話題作のリリースが相次ぐ全米アルバム・チャート、『アナ雪』サントラが12週目の1位に
話題作のリリースが相次ぐ全米アルバム・チャート、『アナ雪』サントラが12週目の1位に

 記録を更新中の『アナと雪の女王』が、今週も10万枚を超え、12週目のNo.1獲得を果たした5月10日アルバムチャート。

 全米に留まらず、全世界、日本でも観客動員1千万人を突破し、興行収入128億円を突破した『アナと雪の女王』。2008年に公開された、ジブリ映画『崖の上のポニョ』以来約6年ぶりの1千万人突破となる動員数を記録し、米国にならって、日本でも会場で合唱する劇場も公開され、さらに加熱するアナ・フィーバー。YouTubeなどの動画サイトでも、各国各々のカヴァーや吹き替えが続々公開され、アナ関連の動画トータルでは、すさまじい再生回数を記録している。

 今週もこの、アナの勢いには適わなかったが、2位にデビューしたラッパーのフューチャーは、これで連続のTOP10入り、初のTOP3入りを果たした。2012年にリリースしたデビュー盤から約2年ぶりとなる2ndアルバム『オネスト』は、現在シングルチャートで独走中のファレルや、カニエ・ウェスト、ドレイクといった豪華アーティストの面々が参加し、すでに2曲をHOT100チャートに送り込んでいる意欲作。昨年はリル・ウェインやリアーナと共演し、その名をさらに知らしめたことが本作へのプロモーションの一環だったともいえる。

 先行シングル「ファンシー」が今週7位まで上昇したイギー・アゼリアの2ndアルバム『ザ・ニュークラシック』は3位にデビュー。シングル・アルバム共に自身初のTOP10入りで、まさに本作がブレイク作となったといえよう。その美貌やファッションセンスもさることながら、実力も確か。アルバムには、昨年「アイ・ラブ・イット」をアイコナポップと大ヒットさせた、チャーリー・XCXやラッパーのT.I.、UKシンガーのリタ・オラ等が参加している。

 6位には、ネオン・トゥリーズの『ポップ・サイコロジー』が初登場。昨年、「エブリバディ・トークス」で初のTOP10入り(最高位6位)を記録し、ブレイクをはたしたロック・バンドで、その勢いにのせて、アルバム・チャートでも、本作で初のTOP10入りを見事果たした。

 アメリカABCテレビの超人気番組『ナッシュビル』のオリジナル・キャスト盤が、8位にデビュー。そして10位には、ベセル・ミュージックのベセル教会でのカンファレンスを収録したアルバム、『ユー・メイク・ミー・ブレイブ』が初登場した。

 TOP10以下でも、シングルチャートで好調なジョン・レジェンドや、ケイティ・ペリー、エミネム、ジェイソン・デルーロなどがそろっているが、TOP10入りに再浮上するほどの勢いはなく、やはりアルバム・チャートでは、『アナと雪の女王』のひとり勝ちが続いている。