りなはむ 生誕祭で2度目のアイドル卒業発表 今後はプロデュース業か
りなはむ 生誕祭で2度目のアイドル卒業発表 今後はプロデュース業か

 古巣であるBiSのトークイベントにゲスト出演し、横浜アリーナでの解散ライブに誘われたことも記憶に新しい横山利奈(りなはむ)。4月16日 自身が立ち上げたアイドルグループ アキシブprojectの定期公演で重大発表を行った。

<りなはむ(おそらく8度目ぐらいの)15歳の生誕祭>

 この日の公演はりなはむ(おそらく8度目ぐらいの)15歳の生誕祭も兼ねており、開演前から会場はお祝いモード。ファンが来場者ひとりひとりにサイリウムやクラッカーを渡し、使用タイミングなどを説明していた。そしてライブが始まると、客席はメンバーが驚くほどの大盛り上がりで、このまま多幸感溢れる時間が続くように思われた矢先、早いタイミングでりなはむからの重大発表が行われる。彼女が読み上げた“大切なお知らせ”は以下の通り。

◎横山利奈(りなはむ)大切なお知らせ

 「私、横山利奈は、アキシブprojectとしての、ライブなどのメンバー活動を卒業して、アキシブに続く新たなカルチャーの種を作る活動に専念したいと思っています。

 時代は常に流れていて、私の前にはいろいろな興味や関心がたくさんあります。それはアキシブにいたからこそ感じられたことでもあって、アキシブでの活動を通じて“もっとこういうことがしたい”とか“ああいうものを作りたい”っていう気持ちが次第に芽生えてきて、イチアイドルとしての立場ではなく自分がちゃんとプロデュースする立場になって、世の中に影響を与えるようなことを作っていきたいという想いが強くなってきました。

 そのことによって、アキシブの活動を思い切ってやれない自分も出てきてしまっていました。アキシブprojectに今まで携わってくださってたスタッフの皆様、メンバー、そして何よりも応援して下さっていたファンの皆様のことを考えると、この決断が正しかったのか、ずっと自分の中でも迷いがありました。アキシブprojectは発足してから2年が経ちましたが、本格的な活動を開始してからはまだまだスタートを切ったばっかりです。だからこそやらなきゃいけないことや、チームが一丸となって進まなきゃいけなくて、大切なときです。そんな今だからこそずっと迷っていた気持ちに区切りをつけることができました。

 これからは、私は新たな一歩を踏み出しますが、アキシブとは全く関わらなくなるということではなく、私が発起人となって2年前に立ち上げたこのアキシブprojectと、これから始める新しいこと。両方とも一緒に大きくしていけるように、さらに大きくできるように、頑張っていきたいと思ってます。私の今後の詳しい活動については、まだ準備段階なのでもう少し時間がかかってしまうと思いますが、みんなに良い報告ができたらいいなと思っています。

 アキシブメンバーとしての活動については、来週、再来週の定期公演。また、5月11日に特別に私の為に公演をして頂くことになりました。りなは、私を好きでいてくれる人、アキシブを好きでいてくれる人、いつも応援してくれてるみんなのことが本当に本当に大好きで、本当大切です。11日の公演までも、また、アキシブprojectを離れても、新しいりなはむを応援して頂けたら、ついてきて頂けたら、本当に嬉しいです。

<これからもりなはむが作り上げたアキシブprojectを>

 突然の発表にファンは絶句。リーダーの計良日向子(ひなひ)も何とか呼吸を整えながら「私たちアキシブprojectはりなはむの描いている、新しい夢を応援していこうと思います! そしてこれからもりなはむが作り上げたアキシブprojectを守り続けていこうと思います!」と伝え、盟友である石川夏海(あぶちゃん)はボロボロ涙を流し、一緒にアキシブメンバーから外されてしまった時期などを振り返りながら、りなはむへの想いを真剣に伝える。

 そんな状況下でもりなはむは何度も必死に涙を堪え、最後まで笑顔でステージに立ち続け、アキシブprojectの発起人であり、彼女にとっては夢そのものと言っても過言ではない“アイドル”としてのプライドを貫いた。


取材&テキスト:平賀哲雄