ナタリー・デセイ来日インタビュー「歌曲とは、客席と一対一で会話するようなもの」 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ナタリー・デセイ来日インタビュー「歌曲とは、客席と一対一で会話するようなもの」

このエントリーをはてなブックマークに追加
Billboard JAPAN
ナタリー・デセイ来日インタビュー「歌曲とは、客席と一対一で会話するようなもの」

ナタリー・デセイ来日インタビュー「歌曲とは、客席と一対一で会話するようなもの」

 4月14日にフィリップ・カサールとのデュオ・リサイタルを開催するナタリー・デセイが、公演を目前に控えプログラムや歌曲の魅力について語った。


 フィリップ・カサールとのデュオが実現したきっかけは、カサールからの熱烈なアプローチだという。「どうしても、あなたと一緒にやりたい」と引き下がらないカサールのアプローチを受けることになった理由について「女性は褒め言葉に弱いですから。」と笑顔で教えてくれた。

 今回のプログラムは、カサールと一緒に意見を出し合いながら構成されている。「ドビュッシーを中心に、他の国の歌曲も織り交ぜながら決めました。最近歌っていなかったブラームスや、フランスの詩でありながらもドイツロマン派に近いテイストのデュパルクの作品を途中に入れてみたり。最終的には選びませんでしたが、プフィッツナーの歌曲も候補の一つ。沢山の中から絞って、このプログラムになりました。」


 オペラ歌手として世界の歌劇場で活躍してきたデセイだが、今回はピアノ1台でのリサイタルとなる。彼女にとって、オペラと歌曲とは同じステージでも全く別物。「オペラは、一枚の大きな油絵を100人以上の人たちで描くように作り上げていきます。ピアノとのデュオは、たった2人で様々な色を出し合いながら、一枚の絵を描くようなもの。2つの異なる身体を使うくらい、まったく違った感覚です。ちなみに、ピアニストとのステージでは友情が生まれますが、私にとってオペラとはオーケストラとの戦場のようなものです。笑。」


 女優業からオペラ歌手を経て、先日はミシェル・ルグランとのコラボレーションCDもリリースした彼女にとって「歌曲というのはオペラの中から派生したものではなく、歌曲には歌曲の歴史があります。フランス歌曲のメロディが派生して、ミシェル・ルグランや、シャンソンへと繋がったのではないでしょうか。私は日頃からポップス音楽を聴くことで、フランスのメロディラインが自分の中に培われたと思っています。」


 長年歌いこんできたことで、客席とどうコミュニケーションを取ったら良いかが分かるようになってきたというデセイ。「私にとってオペラの舞台は、大勢の記者の皆さんの前で話すようなものですが、歌曲のリサイタルというのは客席と一対一で対話するような場所。お客様には、常に新鮮さを感じてもらえるよう努力しているし、自由に楽しんでいただきたい。」と締めくくった。


◎公演情報【ナタリー・デセイ&フィリップ・カサール デュオ・リサイタル】
日時:4月14日(月) 19時開演
会場:サントリーホール 大ホール
出演:ナタリー・デセイ(ソプラノ)、フィリップ・カサール(ピアノ)


More info: http://p.tl/NeKa

ナタリー・デセイ写真(C) Simon Fowler
ナタリー・デセイ&フィリップ・カサール写真(C)Marc Ribes /Virgin Classics


トップにもどる billboard記事一覧

続きを読む


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい