ダンスホール・スーパースターのヴァイブス・カーテル(本名アディジャ・パーマー)が、2011年8月にクライヴ・“リザード”・ウィリアムスを殺害したとして有罪判決を受けた。同事件は、セント・アンドリューのヘイブンデールにあるカーテルの自宅で起きたとされているものの、ウィリアムスの遺体はこれまでに見つかっていない。

 11人の陪審員団はジャマイカで3月13日の午後6時過ぎ、審議を始めて2時間足らずで判決を下した。また、カーテルの仲間のショーン・キャンベル(ショーン・ストーム)、カヒーラ・ジョーンズ、アンドレ・セント・ジョンも同じく有罪判決を受け、4人目の仲間、シェーン・ウィリアムスだけは唯一、無罪判決が言い渡された。

 最高裁判所周辺のキングストンの繁華街では警察が厳重に配備され、ジャマイカやカーテルのファン、また、彼を非難する人々が判決を待った。

 なお、パーマーの弁護側は終始、警察がパーマーを犯人にでっち上げようとする陰謀だと主張してきた。なぜなら、検察側はウィリアムス殺害を関連付ける証拠が何もあげられていないからだ。

 今回の審理は65日間にも及び、ジャマイカの巡回裁判所制度の歴史の中で最も長く行われた刑事上の審理だったという。

 刑の宣告は3月27日に行われる予定で、パーマーの弁護側は上告するという。