全裸MV公開からコシノジュンコ加入まで、スキャンダラスな活動を続ける異端児アイドルグループ BiS。そのリーダーであるプー・ルイ率いる新バンド LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANが、2月20日 初お披露目インストアイベントを開催した。
LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN キュートなライブ写真一覧
＜LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANとは？＞
2014年に予定されているBiS解散に先駆け、始動が発表されたバンドの名前は、LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN（通称LF松）。プロデュースはBiSも手掛けている松隈ケンタと、プー・ルイも敬愛するYUKIのプロデュース等で知られるアゲハスプリングスがタッグを組んで担当。また、松隈は自らプレイングマネージャーとしてバンドメンバー（オプティマス松隈/g）も務め、テンペスト竹内（g）、小原just begun（b）とプー・ルイのバンドプロジェクトを支えていく。
＜「両国国技館より横浜アリーナより緊張する！」と涙目＞
そんな新バンドの初お披露目インストアイベントは、タワーレコード秋葉原店にて実施。BiSでは動じないパフォーマンスでお馴染みのプー・ルイだが、開演前から「両国国技館より横浜アリーナより緊張する！」と涙目になっており、渡辺マネージャーが急遽前座を担当。「最高だぜ！」「うおおおおお！」と、謎のコール＆レスポンスで会場を温めていく。そして“明治維新”をコンセプトにした、胸もとの開いた衣装で登場した彼女は、発売されたばかりの1stミニアルバム『JAPONiCA!!』から3曲を披露。
＜バンドメンバーは傘を持って登場 放課後の教室感演出＞
最後は、オプティマス松隈、テンペスト竹内、小原just begunもサプライズで登場し、会場的に爆音を出せなかった為か、それぞれに傘で当て振りパフォーマンスを展開。放課後の教室感を演出した。なお、2月22日 下北沢SHELTERにて開催されるRelease ONEMAN Party【ジャポニカ学習ライブ】では、しっかり生演奏を披露予定。ただし、オプティマス松隈は諸事情により不参加となっている。
◎LUI◇FRONTiC◆松隈JAPAN全員インタビュー
－－LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANってなぜ結成されたんでしょう？
オプティマス松隈：7月にBiSが解散しちゃうということで、食いぶちが無くなっちゃうじゃないですか。みんな。で、自分は元々ソロのプー・ルイの曲を作ってたし、プー・ルイも「いつかはまたソロで」って夢見てただろうし、まぁわりと自然な流れで。で、大人が……集結（笑）。
プー・ルイ：ビジネスです。
－－もうちょい設定作り込んでくるかと思ってました。
プー・ルイ：あ、みんな、高校の部活の先輩です。
－－作りすぎでしょ（笑）。
オプティマス松隈：まぁこんな感じで設定には非常に困っている状態で……。
－－BiSも最初は探り探りでしたもんね。
オプティマス松隈：そうですよね。今、ガツっと決め込んでもそれのほうが嘘くさいというか。
－－松隈さん、1stワンマンにいないですからね。
オプティマス松隈：まさかの不出場（笑）。バンド名に名前入ってるのに出ないっていう。本当に申し訳ないんですけど。
－－小室哲哉のいないglobeみたいなもんですよ。
オプティマス松隈：最初の会議で「イメージとしては小室さん」っていうアイデアが出てて（笑）。でもglobeというよりは、華原朋美ちゃん。Mステとか大きい番組だけ一緒に出てたじゃないですか。まぁ元々は表に出ず裏で支えるつもりだったんですけど、某大人の方から「出ちゃいなよ！」って。
小原just begun：俺らもいきなりだったんですよ。
テンペスト竹内：2日前に呼ばれて顔合わせだったんですよ。ただ、the storefrontっていうバンドの活動がストップしちゃっていたんで、「あ、やってみますよ」って。で、昔、松隈くんが組んでたバンドとよくライブしていたんですけど、顔合わせに行ったら、いて（笑）。じゃあ、やりやすいなって。
－－どうですか、大人の男性3人に囲まれての活動は？
プー・ルイ：ハーレムです。実は昨日初めてちゃんと4人でスタジオ入ったんですよ。そこでやっと「バンドなんだ！」って。
－－今日が4人にとっての初ライブになるんですよね？
プー・ルイ：いや、今日は3人は出ないので。22日のワンマンが初です。
－－いや、それも4人揃わないんですよね？
一同：（笑）
オプティマス松隈：僕の出番がないまま終わるかもしれない。BiSの横アリより早く解散したりしてね（笑）。でも本当にプロジェクトバンドなんで、流行らないとヤバイんです。
プー・ルイ：全然シビアですよ。
オプティマス松隈：俺がクビになる可能性もある。
－－もう“松隈JAPAN”じゃないじゃん！
小原just begun：まぁでも楽しそう。全く予想できへん感じというのは。しかもアイドルやってる女の子と一緒にできるとは夢にも思ってなかったんで。着替えとかどうすんのかなって。
プー・ルイ：目の前で生着替え。
オプティマス松隈：あんまり気にしないでしょ？ お尻触っても大丈夫。
プー・ルイ：大丈夫です（笑）。
－－で、売れてるんですか？ 1stミニアルバム。
プー・ルイ：全然ですよ！ 見ればわかるじゃないですか！
一同：（笑）
プー・ルイ：人集まってないですから。おそらく「BiSが終わったあとの就職先でしょ？ おまえだけ決めやがって」みたいな冷たい感じなんだと思う。
オプティマス松隈：でも別にプー・ルイだけじゃなくて、のんちゃん（BiS）が「バンドやりたい」って言えば、NON◇FRONTiC◆松隈JAPANをやる可能性はあるというか。これ、新しくない（笑）？
プー・ルイ：BiSは6人だから6パターンある。まぁでも頑張るしかないな。私はつまらない人間なんで。
オプティマス松隈：BiSはロックっぽい人たちがアイドル界に乱入した感じでしたけど、今回はアイドル界からプー・ルイがロック界にやってきた感じで、彼女は破天荒な娘ではあるので、ロック界からしても面白いんじゃないかと思いますけどね。ロックのことまるで分からない娘がそれをやってみるっていう。椎名林檎の映像とか見て、動き方の勉強してるみたいですよ（笑）。
－－その成果がこのあと見られるんですね。
プー・ルイ：もう帰ろうかな（笑）。あーもう、BiSより全然しんどい！ 泣いちゃう！
取材＆テキスト：平賀哲雄
撮影：外林健太
廣津留すみれ
しいたけ.
ラリー遠田
