DMX、黒人射殺事件で無罪となった人物とボクシング試合
DMX、黒人射殺事件で無罪となった人物とボクシング試合

 ニューヨーク出身のラッパー、DMXがセレブリティ・ボクシング試合にて、黒人少年射殺事件で殺人罪に問われたものの無罪となったジョージ・ジマーマンと対決することが明らかになった。

 先月、挑戦者の参加を呼びかけたプロモーターのデーモン・フェルドマンによると、DMXは1500人以上もの応募者の中から選ばれたという。しかし、他にも同じくラッパーのザ・ゲームが選ばれたが、ジマーマン陣営がこれに反対したそうだ。おそらくザ・ゲームは6.5フィート(約198cm)で240ポンド(約109kg)の体格であったからだろう。

 「社会制度の中で被害を受けてきた全ての黒人のために戦う」と話しているDMXは、“TMZ”によると「生きたクソったれを叩きのめす。ヤツをぶっつぶすためにボクシングの全てのルールを破るのさ」と宣言しているようだ。

 元地元自警団のボランティアだったジマーマンは昨年、丸腰だった10代の少年、トレイボン・マーティンを殺害しながらも無罪判決を受けた。そんなジマーマンに起こりうる脅威へ対処すべく、同試合会場は公表されず、わずか100人のみが会場入りするという。オンラインでは有料で観戦が可能になるそうだ。

 DMXは2012年にスタジオ・アルバム『アンディスピューテッド(Undisputed)』をリリースしており、米ビルボード・アルバム・チャート“ビルボード200”では初登場19位をマークした。

 ジマーマンは同試合で稼いだお金を慈善団体に寄付すると伝えられている。

 このニュースが報じられたのは、トレイボン・マーティンが19歳の誕生日を迎えるはずだった日だ。