計24億ドルを上回る57件の投資をビルボードが追跡したところ、金額にして10分の9近くが従来型の企業、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージツク)のコンサートプロモーター、ストリーミング会社を対象としていたことが分かった。

 2013年の音楽業界で最大の投資となったは、ワーナーミュージックのパーロフォン買収。ワーナーは業界の年間投資金額の3分の1近くを占める7億6,500万ドルで、パーロフォンやクリサリス・ミュージックのほか、ヨーロッパ数か国でのEMIレコードの運営権を獲得した。

 次いで投資額が多かったのは、コンサートプロモーターであるSFX Entertainmentの4億8,000万ドルだ。EDMに重点を置く同社の10月の株式公開額は2億6,000万ドル上がり、またID&TなどEDMプロモーター3社を買収した。

 ストリーミング音楽への投資では、利益性よりも規模、将来性、勢いなどが注目を集め、オーディオかビデオのオンデマンドストリーミングを提供する会社には4億650万ドルが集まり、最も大きな契約はSpotifyへの2億5,000万ドルとなっている。