業界が震撼する新星 ハルカトミユキがワンマンで圧巻アクト
業界が震撼する新星 ハルカトミユキがワンマンで圧巻アクト

 この秋、メジャー移籍第1弾となる1stアルバム『シアノタイプ』をリリースした新生オルタナフォークデュオ ハルカトミユキが、12月10日に新代田FEVERでワンマンライブを開催した。

それぞれのソロカットやその他の写真

 透き通る声と時代を引き裂くリリック、中毒性のある美しいメロディで話題を呼び、CDショップや音楽専門誌、音楽専門チャンネルではすでに絶大な評価を獲得している彼女たち。この日のチケットは即日完売となり、来年2月には東名阪でのワンマンツアーも決定するなど、現在シーンで強烈な存在感を示している期待のニューカマーだ。

 ほぼ定刻、サポートメンバーを従えた2人は無言のままステージへ。“一番嫌いだったものに もうすぐなりそうな気がしている”と、アルバム『シアノタイプ』収録曲でもオープニングを飾った「消しゴム」よりライブをスタートさせた。中盤「Hate you」で、ミユキ(key、cho)は同曲のミュージックビデオでも披露していたダンスを再現し、超満員の観衆から歓声を集めた。


 一方のハルカ(vo、g)は、轟音で全てをかき消すようにザクザクとギターを刻み、華奢な身体を震わせながら透明感のある歌声で楽曲を彩っていく。また、彼女の描く詞世界には辛らつな表現も多く、時にドキリとさせられるのが大きな魅力だ。そこにミユキが奏でる予想外で突飛な音色が加わったサウンドは独創性に溢れており、幅広い層の心に刺さる音楽になっているのだ。

 その上、アルバムタイトルを飾った「シアノタイプ」のように重量感のあるミディアムナンバーや、打ち込みのリズムから強烈に疾走していく「7nonsense」。ポエトリーリーディング調のメロディで無機質な世界が描かれていく「プラスチック・メトロ」と、引き出しは多い。それでいてMCで変に飾りすぎる所もなく、ふとキュートな一面を垣間見せてくれるので好感度も高い。各シーンから注目される理由を方々に感じさせる圧巻のアクトで、2人は最後まで充実したステージを見せ付けてくれた。

 なお、今年の大晦日に幕張で開催される【COUNTDOWN JAPAN 13/14 supported by Windows】にも出演する彼女たちは、前述通り来年2月1日の大阪 Music Club JANUS公演を皮切りに、2日の名古屋 ell. FITS ALL公演、8日の渋谷CLUB QUATTRO公演と続くワンマンツアー【青写真を描く】を開催していく予定だ。


写真:Junichi Ohmuro

◎ワンマンライブ【シアノタイプ】
2013/12/10(火) at 新代田FEVER
[セットリスト]
01.消しゴム
02.マネキン
03.mosaic
04.ドライアイス
05.MONDAY
06.Hate you
07.マゼンタ
08.グッドモーニング、グッドナイト
09.シアノタイプ
10.7nonsense
11.振り出しに戻る
12.伝言ゲーム
13.長い待ち合わせ
14.ナイフ
15.ニュートンの林檎
16.プラスチック・メトロ
17.Vanilla

◎ワンマンツアー【青写真を描く】
[2014年]
2月1日(土) 大阪Music Club JANUS
2月2日(日) 名古屋ell. FITS ALL
2月8日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
チケット一般発売日:2013年12月14日(土)