レディー・ガガ『アートポップ』がエミネムを押しのけ全米No.1デビュー
レディー・ガガ『アートポップ』がエミネムを押しのけ全米No.1デビュー

 レディー・ガガの『アートポップ』が初動枚数258,000枚を獲得し、No.1デビューを果たした、11月30日付アルバムチャート。

 前作『ボーン・ディス・ウェイ』(2011年)から約2年半年振り、通算3枚目のスタジオ・アルバムとなるガガの新作は、アメリカのみならず、UK、オーストラリア、そしてジャパン・チャートでも初登場1位を獲得し、10か国以上でTOP3入りを果たした。海外の女性アーティストでは、2作連続首位を獲得したのはガガが4人目で、その大ヒットを受けて、アルバムのプロモーションやTV番組出演等のため、今週緊急来日。アルバムは約60%がデジタル・セールスであり、8~9割を占める他のアーティストに比べ、パッケージでの購入率が大きいということは、ガガに対する思い入れの強さや、幅広い年齢層が購入しているということが、伺える。

 驚異的な初動枚数を獲得し、先週No.1ビューを果たした、エミネムの『ザ・マーシャル・マザーズLP2』は一旦、首位をガガに譲ったものの、2週目のセールスは21万枚と、首位と僅差。たった2週間でミリオンに認定され、次週は強豪がいないことからも、再浮上が予想される。アルバムからのシングル「モンスター」が、先週に引き続き2位に停滞中で、次週はアルバムの浮上と共に、同時にNo.1を獲得するかもしれない。

 3位には、ナウ・シリーズの48作目『ナウ48』が11万枚を超えるセールスを獲得し、TOP3入りを果たした。2013年では、5月25日付に『ナウ46』が3位に、8月24日付アルバムチャートでは、『ナウ47』が2位にデビューしていて、どれも10万枚近い初動枚数を獲得している。本作では、No.1を獲得したケイティ・ペリーの「ロアー」や、今年のNo.1ソングとの呼び声も高いロビン・シックの「ブラード・ラインズ」、アルバム首位を獲得したばかりの、レディー・ガガ「アプローズ」等が収録されている。

 そして、ザ・ビートルズ『オン・エア~ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』が7位に初登場。本作は1994年にリリースされたライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・BBC』の続編で、60年代前半に英国BBCで演奏した音源をCD化した作品。昨日まで日本公演を行っていたポール・マッカートニーにとっては、3週前に3位でデビューを果たした新作『ニュー』に続き、TOP10入りを果たしたことになる。


 続いて8位には、ジェネイ・アイコの実質上のデビュー作となる、『セイル・アウト』が34,000枚を獲得して、初のTOP10入りを果たした。活動開始は2000年からと13年も前に遡り、他アーティストの作品に参加したり、ミックステープを作成したりと、意欲的に活動をしてきたが、オリジナル・アルバムのリリースはなかなか実現せず、ようやく日の目を見たということもあり、また8位と高順位を獲得したことも、本人にとって嬉しいニュースだろう。

 今週6位に停滞中のケリー・クラークソンの『ラップト・イン・レッド』をはじめ、昨年大ヒットしたマイケル・ブーブレの『クリスマス』(21位)、先週の57位から22位に急上昇した、メアリー・J. ブライジの『メアリー・クリスマス』、23位にはスーザン・ボイルの『 ホーム・フォー・クリスマス』が並び、37位のイル・ディーヴォの『ミュージカル・アフェア』や46位の『ナウ・クリスマス』など、ホリデー・アルバムがチャートを賑わせはじめた。