アーケイド・ファイア『リフレクター』が全米No.1デビュー
アーケイド・ファイア『リフレクター』が全米No.1デビュー

 アーケイド・ファイアの約3年ぶりとなる新作『リフレクター』が140,000枚を獲得して、No.1デビューを果たした11月16日付アルバムチャート。

 第53回グラミー賞の「最優秀アルバム賞」を受賞した、2010年の3rdアルバム『ザ・サバーブス』に続く2作連続の首位獲得で、アメリカ、UK、カナダ、アイルランドで同時にNo.1デビューを果たし、ドイツ、ニュージーランドでもTOP10入りした。最高位は100位以下だったにもかかわらず、デビューアルバム『フューネラル』(2004年)は、アメリカだけでトータル50万枚を突破し、続く2007年の2nd『ネオン・バイブル』(2位)も、同セールスを獲得している。先行シングル「リフレクター」の斬新なビデオや、発売に先駆け、全世界的ロゴを活用した『リフレクター』キャンペーンが実施されるなど、意欲的なプロモーションを行ったこともあり、前作に続き初動枚数だけで10万枚を突破する大ヒットに至っている。

 来日を果たしたケイティ・ペリーの『プリズム』は1ランクダウンしたが、未だ10万枚近いセールスを獲得していて、全世界のトータルではすでにミリオンセールスを突破している。

3位、4位にはホリデー・アルバムが同時ランクイン。3位には、ケリー・クラークソン初のクリスマス・アルバム『ラップト・イン・レッド』が7万枚を突破して初登場。カヴァー14曲とオリジナルトラック2曲による構成で、「ホワイト・クリスマス」や「サイレント・ナイト」など、スタンダードを見事に歌いこなしている。ケリーは先月の20日に、テネシー州のブラックベリー・ファームでマネージャーのブランドン・ブラックストック氏と結婚をしたばかり。

 続いて4位には、ロバートソンズのホリデー・アルバム『ロバートソン・ファミリー・クリスマス』が69,000枚と僅差でデビュー。ロバートソンズはA&Eのリアリティ番組『ダック・ダイナスティ』のキャストで、人気を集めた実家族によるユニット。ホリデーチャートではケリーに首位を譲ったが、カントリーチャートでは、No.1デビューを果たしている。

 6位に初登場したのは、カントリーシンガーのトーマス・レット。23歳の新人で、本作『イット・ゴーズ・ライク・ディス』は、彼のデビュー作にして、初のTOP10入りとなる。カントリーチャートでは、ロバートソンズに続く2位にランクインしていて、アルバムからの3rdシングルであるタイトル曲は、カントリー総合で2位、エアプレイではNo.1を獲得している。

 トーマス・レットのデビュー作に続いて7位にもカントリー界から、ベテラン、トビー・キースの『ドリンクス・アフターワーク』が初登場。1993年のデビューから20周年を迎えた、16作目のスタジオアルバムで、2001年の6thアルバム『プル・マイ・チェイン』(9位)から、11作連続(うち4作がNo.1)、カントリーチャートでは2ndアルバムから15作がTOP10入りを果たしている。

 10位にデビューしたのはリンキン・パークのリミックス・アルバム『リチャージド』。2012年にNo.1を獲得した彼らの5thアルバム『リヴィング・シングス』に収録されたナンバーのリミックスを収録したもので、メンバーであるマイク・シノダこと篠田賢治氏によるリミックスをはじめ、メンバーによる多彩なアレンジが光る。ゲストにはバン・Bやプシャ・Tといった、ラップ勢も参加している。リンキン・パークはこれで、ライブアルバムを除くすべてのアルバムで、TOP10入りを果たしたことになる。

 TOP10以下ではジャジーヒップホップ、ロバート・グラスパー・エクスペリメントの新作『ブラック・レディオ2』が16位に、19位にはスーザン・ボイルのクリスマス・アルバム『 ホーム・フォー・クリスマス』が初登場した。