BiS×でんぱ組.inc 危険なタイマン勝負の結果は……!?
BiS×でんぱ組.inc 危険なタイマン勝負の結果は……!?

 全裸や坊主も厭わぬスキャンダラスな活動でおなじみの異端児グループ BiS。再びヒャダインこと前山田健一とタッグを組んだ『W.W.DII』が話題のでんぱ組.inc。この2組が10月12日 Shibuya O-EASTにてツーマンライブを開催した。

BiS×でんぱ組.inc キュートなライブ写真一覧

<おまえらの愛が強すぎてマイクが通んないよ!>

 売れない時代から競演を繰り返してきた両者だが、ヒットチャートTOP10の常連まで登り詰めたこのタイミングでのツーマン。応募数は数万単位と、開催前から尋常じゃない注目度を誇っていたが、そんなアイドルファンの熱気が充満した会場に登場した先手 でんぱ組.incは「でんでんぱっしょん」やビースティ・ボーイズ「Sabotage」カバー等、萌えキュンソングをストーリー仕立てのステージングと共に連発。「何が起こるか分からない!」「おまえらの愛が強すぎてマイクが通んないよ!」と興奮しながらも、明らかにBiSよりクオリティの高いパフォーマンスを披露していく。

<とにかく必死なBiS 大狂乱に「ありがとう!」>

 このイベントは、でんぱ組→BiS→でんぱ組→BiSと交互にライブする形態を取っていた為、観客の集中力や熱量は一切落ちず。先日、ミッチェル(キモイ担当)が脱退(http://bit.ly/1fgVkQi)し、フォーメーション/歌割り変更を余儀なくされたBiSは、新編成に馴れない最中であるにも関わらず、この日からボーカルワークを全編生歌に変更しており、とにかく必死。クオリティはでんぱ組.incに完敗であったが、必殺の「nerve」では1,2位争う大狂乱を創造し、その光景は冷静なウイぽん(太鼓持ち担当)が感極まった様子で「ありがとう!」と叫ぶほどだった。

<カバー対決で「IDOL」が萌えキュンソングに。それに対して……>

 最後は、双方の楽曲カバー対決。でんぱ組.incはBiSのヘヴィロック曲「IDOL」を新しい萌えキュンソングへと見事に昇華しており、そのレベルはBiS陣営が苦渋の表情を浮かべていたほど。しかしBiSメンバーはスタッフや観客の想像を超える酷いパフォーマンスで「でんでんぱっしょん」をカバーしてみせる。どこかで見たことがある振り付けを併用しながら、サビではゴキブリ衣装の触覚を全力で振り回し、終盤のポーズも立てる指を中指に変える等(BiSいわく完コピ)、劣悪の限りを尽くして喝采されるという、悪役らしい名試合を繰り広げた。

取材&テキスト:平賀哲雄