大物の新譜で賑わう次回“米ビルボード・チャート”を予測
大物の新譜で賑わう次回“米ビルボード・チャート”を予測

 次回の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、大物アーティスト達の新作の到着により賑やかなものになりそうだ。

 先日もお伝えしたとおり、ドレイクの新作『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』の初登場No.1は極めてかたく、前回予測からわずかに下方修正したものの、およそ66万から67万枚のセールスを記録するとみられている。もしドレイクが予測通りの売り上げに達すれば、全米で今年2番目の週間セールスをマークすることになる。

 また、上位4作は全て初登場アルバムとなる見込みで、キングス・オブ・レオン、シェール、エルトン・ジョンがそれぞれ2位、3位、4位に登場するだろう。

 キングス・オブ・レオンの『メカニカル・ブル』は、11万から12万枚前後の売り上げが見込まれ、同バンドにとって3作連続のTOP5アルバムとなるだろう。彼らはアルバムリリース日の9月24日に米ABCの朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』に出演したほか、25日には深夜トーク・バラエティ番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』にて、翌26日にはCBSの『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』にてそれぞれパフォーマンスを行なっている。

 長いブランクから音楽シーンへ復帰したシェールの新作『クローサー・トゥ・ザ・トゥルース』は、およそ6万5000枚のセールスで3位発進が期待される。もし初登場No.3となれば、彼女にとって初登場での最高位を記録するだけでなく、ソロアーティストとして自身最高位をマークすることとなる。リリース週間中、彼女はNBCの朝のニュース番組『トゥデイ』(9月23日)や、『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』(9月24日)でパフォーマンスを披露。唯一のゲストとして登場した『レイト・ショー~』では、同アルバムのニューシングル「アイ・ホープ・ユー・ファインド・イット」を披露している。

 続いては、18枚目のTOP10アルバムを獲得すべく躍進中のエルトン・ジョンの『ザ・ダイヴィング・ボード』だ。キャピトル・レコードからの初リリースとなる同作は、およそ4万5000枚の売り上げで4位に初登場する見込み。同アルバムのサポートとしてジョンは、9月20日に開催された【iHeartRadioミュージック・フェスティバル】と、22日の【エミー賞】で演奏している。また、23日にはNPRのラジオ番組『フレッシュ・エア』でインタビューを受け、25日にはABCの『グッド・モーニング・アメリカ』と『エレンの部屋』に出演している。


 主要6社であるiTunes、Trans World Entertainment、Best Buy、Starbucks、Target、Anderson Merchandisersからの報告によるサウンドスキャンの週間調査のうち、途中経過を反映したビルディング・チャートは下記のとおりだ。

◎ニールセン・サウンドスキャン・ビルディング・チャート
※順位(前回順位)アーティスト名/作品名
01(-)ドレイク/『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』
02(-)キングス・オブ・レオン/『メカニカル・ブル』
03(-)シェール/『クローサー・トゥ・ザ・トゥルース』
04(-)エルトン・ジョン/『ザ・ダイヴィング・ボード』
05(1)ジャック・ジョンソン/『フロム・ヒア・トゥ・ナウ・トゥ・ユー』
06(-)クルウェラ/『ゲット・ウェット』
07(-)ドリーム・シアター/『ドリーム・シアター』
08(6)ルーク・ブライアン/『クラッシュ・マイ・パーティー』
09(2)ジャスティン・ムーア/『オフ・ザ・ビートゥン・パス』
10(-)メタリカ(サウンドトラック)/『メタリカ:スルー・ザ・ネヴァー』