●どうぶつサプリ Vol.24 条件の中で撮影する

 来園者にとって「見やすい展示」は、写真が「撮影しやすい展示」だと言えます。多摩動物公園は、無柵放養式(むさくほうようしき)というおりがない展示方式を大型の動物を中心に採用しているので、日本の中でも撮影しやすい動物園の一つです。

しかし、今回撮影するタスマニアデビルの展示では、動物が行動する面積が広く使えて、人間からの感染症も防ぎやすいガラスを採用しています。ガラスを使用した展示では、ガラス面と来園者側を光が当たらないように暗くしないとガラスに余計な写り込みが出て動物を見ることも撮影することも難しい現象がおこります。ただ、これは無い物ねだり。どんなものでも、与えられた条件の中で、どんな撮影が出来るのか、を考えるべきでしょう。

※作例は、OLYMPUS OM-D E-M1+M.ZUIKO ED 40-150mmF2.8 PROを使用

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文・写真/さとうあきら

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