2011年、震災の年の夏に、
奥会津は只見川豪雨災害の被害を受け、日本屈指の人気ローカル線の只見線も被災しました。
今現在も会津川口~只見間が不通のままで、代行バスでの運行を余儀なくされています。

俳人の黛まどかさんに言わせると
「奥会津の豊かな自然と自然に根ざした暮らしは、プロヴァンスを彷彿させる」という。
日本一どころか「世界屈指の鉄道にもなる」と黛さんは記している。
厳しい大自然とその中で培われた人々の暮らしと文化もまた、
それ故にひときわ美しく輝いてくるのだと思う。

このアルバムは、
その只見線の四季のうつろいを丹念に拾い上げ、地元に根ざしながら撮影したものです。
なにか一つでも感じるものがあれば、奥会津と只見線を想い、来訪していただければ幸いです。

私の小さな一つ一つの積み重ねが、共感を呼び、
将来の只見線復興につなげる事ができればと願いながら、心を込めて日々撮影をしています。