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Rollei Vario Chrome 135-36

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赤城耕一アサヒカメラ#試用レポート

Vario Chrome 135-36

Vario Chrome 135-36


ISO200~400で使えるリバーサル

 久しぶりのカラーリバーサルフィルムの新製品の登場だ。製品名は「ローライ バリオクローム」。今はなき「Rollei」の名前をつけられたフィルムである。パッケージにはMade in Europeの表記があるが、ドイツのMACO社による製造と思われる。MACO社は同じローライのブランドでモノクロフィルムの製造・販売をしている。

 フィルムサイズは135のみ。ISO感度はISO200~400だが、かつての富士フイルムMS100/1000のような増感現像によるISO可変フィルムではない。DXコードはISO320。国内で発売する3iによればスライド鑑賞にはISO200、スキャンして使うならISO320~400を推奨している。限定数発売で今回は1万5000本の発売という。

 DXコードを読み取るカメラだと、ISO320に固定されてしまいバリオの性能が見極められないので、今回はミノルタXD-Sを使い、ISO400を中心に感度を変えて撮影し、ノーマルのE-6現像処理を依頼した。

 結論を先に言えば、実用性としてはかなり厳しい品質。可変感度と呼ぶには無理もある。極端に黄みがかった発色で、実効感度はISO640~800程度と高い。シャドーは締まらず、ハイライトは飛びぎみでヌケも悪い。デジタルカメラのエフェクトでいえば、「トイカメラ」モードのようで、レトロ調の雰囲気を訴求したのだろうか。富士フイルムのプロビアやベルビアの品質には到底かなわない。

 最近は銀塩フィルム=レトロ写真みたいな認識が一部にあるが、これは大きな間違いで、とくにリバーサルフィルムの再現には品格の高さが求められる。伝統の「ローライ」ブランドだからこそ、奇をてらうことなく色再現も階調もニュートラルな調子で攻めてほしかった。今後は限定発売ではない高品位なリバーサルフィルムの登場に期待したい。

期限の切れた古いネガカラーで無理やり撮影したような調子。黄色みが極端に強く、ハイライト部は飛びぎみ、コントラストは低く、この調子に適合するモチーフが、原稿の締め切りまでには見つからなかった●ミノルタXD-S・MCマクロロッコール50mm F3.5・AE(絞りf5.6)

期限の切れた古いネガカラーで無理やり撮影したような調子。黄色みが極端に強く、ハイライト部は飛びぎみ、コントラストは低く、この調子に適合するモチーフが、原稿の締め切りまでには見つからなかった●ミノルタXD-S・MCマクロロッコール50mm F3.5・AE(絞りf5.6)


◆赤城耕一

●フォーマット:35ミリ判、36枚撮り●感度:ISO200~400●価格:税込1620円●URL:http://cura-3i.com/

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