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コシナ MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

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MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical


Eマウント用の解像重視の超高性能レンズ


 アポランターはフォクトレンダーブランドの中でも、特に高性能なレンズに与えられた歴史ある称号であり、描写に関しては神話化されているほどだ。この名は「アポクロマート設計」に由来したもので、当初はカラーフィルムの再現に大きな影響を及ぼす軸上色収差の徹底した補正を行うために開発された。デジタルカメラでも軸上色収差(ピント位置の違いによる色収差)は問題になり、輪郭部分に色づきが出て不自然な再現になる。補正は不可欠だ。

 アポランターが最初に登場したのは1954年だが、コシナのフォクトレンダーでもアポランターの名がつけられた90ミリF3.5、125ミリF2.5、180ミリF4が発売されていた。ミラーレス用の交換レンズとしては初のアポランターとなる。ソニーα7シリーズ用のEマウントのマニュアルフォーカスレンズで、アポクロマートと非球面レンズを一部に採用した8群10枚構成、最大撮影倍率1:2倍のマクロレンズだ。電子接点もあり、ボディー側の手ブレ補正にも対応する。

 解像感もよく、ボケも自然な再現。コシナのいう、「フォクトレンダー史上において最優秀」の光学性能というのに偽りはなさそうだ。

ボケの自然な形には感心させられる。被写体の輪郭を溶かしていくような自然な再現。玉ボケの形もいい。マクロ名がついているが、ポートレートにも生かせるだろう。明暗差の大きいところでも軸上収差は目立たない●ソニーα7RII・AE(絞りf2.8・2500分の1秒・-0.7補正)・ISO400・WB:マニュアル・JPEG

ボケの自然な形には感心させられる。被写体の輪郭を溶かしていくような自然な再現。玉ボケの形もいい。マクロ名がついているが、ポートレートにも生かせるだろう。明暗差の大きいところでも軸上収差は目立たない●ソニーα7RII・AE(絞りf2.8・2500分の1秒・-0.7補正)・ISO400・WB:マニュアル・JPEG



デザイン
赤・緑・青の短い3本線が鏡胴に刻まれ、アポランターであることを象徴する。ずんぐりしているがα7系カメラとのバランスはいい。レンズが奥に位置していることもありフードは浅め

使用感・操作感
MFのフィーリングが心地よい。CPU内蔵レンズなのでカメラ側の5軸手ブレ補正も機能する。絞りは鏡胴にあるリングを使用する

描写性
合焦点とボケ味の調和がよく納得の描写。再現に品格がある。絞りでわずかに性格を変えるタイプ。至近距離の開放絞りではわずかに軟らかい描写だ

◆赤城耕一

●焦点距離・F値:65ミリ・F2●レンズ構成:8群10枚(非球面レンズ1枚)●画角:38°●最短撮影距離:0.31メートル●最大撮影倍率:1:2倍●フィルター径:φ67ミリ●マウント:ソニーE●大きさ・重さ:φ78.0×91.3ミリ・625グラム●価格:税別12万円●URL:http://www.cosina.co.jp/

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