ファーウェイ HUAWEI P9 〈アサヒカメラ〉|AERA dot. (アエラドット)

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ファーウェイ HUAWEI P9

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小山安博アサヒカメラ#試用レポート
ライカレンズ採用のスマートフォン

 ライカと共同開発したカメラ機能が特徴のスマートフォンだ。レンズはLEICA SUMMARITH 1:2.2/27ASPHで、ファーウェイのHを冠した専用設計だ。ライカの技術者がファーウェイに何度も訪問し、画質評価を繰り返したという。起動、撮影は軽快で、ライカのシャッター音とフォントも搭載されており雰囲気は味わえる。
 最大の特徴は、二つのレンズと二つの撮像素子を搭載していること。一つはモノクロセンサーで、撮影時にカラーとモノクロの2枚を合成する。モノクロセンサーはカラーフィルターがないぶんディテールに優れ、取り込める光量が3倍になるため、二つのセンサーの画像を合成することによって画質を向上させている。
 AFは近距離・暗所用のレーザーAF(いわゆるアクティブ方式)と、二つのセンサーによる視差を利用したデプス(深度)フォーカスを併用しており、ほとんどのシーンで高速なピント合わせが可能。
 レンズの実焦点距離は4.5mm(35mm判換算27mm)F2.2で、ほかのスマートフォン同様、絞りはないが、「ワイドアパーチャ」機能により疑似的にf0.95からf16まで絞りを変えて撮影できる。二つのカメラにより、被写体の深度情報を得て生成していることもあり、比較的自然なボケに見える。とはいえ、シーンによっては不自然になることもあり、光学的なボケと同じように使えるというわけではない。しかし、深度情報が保持されているから、撮影後の画像でもピント位置をタッチで変更し、絞り値を変更できるのも面白い。
 さらにISO感度やシャッタースピード、ホワイトバランスなどの変更ができ、RAWで記録できるプロモードもある。「標準」「鮮明な色」「ソフトな色」から選べるフィルムモードもライカの手が入っているようだ。モノクロ撮影ではモノクロセンサーを使ったものを使用しており、こちらもライカの監修を経ている。
 スマートフォンとしてはOSにアンドロイド6.0を採用し、高性能なCPUと5.2インチのフルHD液晶など性能としては十分。SIMフリースマートフォンとして量販店などから購入できる。NTTドコモ(もしくはそのMVNO)やソフトバンクのユーザーならそのままSIMを差し替えて使える。カメラとしても楽しめる、扱いやすいスマートフォンだ。

二つのレンズ/センサーを搭載

カメラは二つ搭載。一方はモノクロ。合成することで画質を高めている。また、二つのレンズの視差を利用してピント合わせや疑似的に絞りを調整できるようになっている。スマートフォンカメラのためプラスチックレンズだが、非球面レンズも含まれており、ライカの認証を経たという。製造はファーウェイ

カメラは二つ搭載。一方はモノクロ。合成することで画質を高めている。また、二つのレンズの視差を利用してピント合わせや疑似的に絞りを調整できるようになっている。スマートフォンカメラのためプラスチックレンズだが、非球面レンズも含まれており、ライカの認証を経たという。製造はファーウェイ


ライカのフォントを採用

プロモードにすると、シャッタースピードや感度、露出補正などを変更できる。カメラの動作は軽快で、シャッターボタンをタッチしたときのシャッター音も適度な大きさで、操作感はいい。使われている書体もライカのもの

プロモードにすると、シャッタースピードや感度、露出補正などを変更できる。カメラの動作は軽快で、シャッターボタンをタッチしたときのシャッター音も適度な大きさで、操作感はいい。使われている書体もライカのもの


絞りによるボケの変化を疑似的に再現

ワイドアパーチャ機能では二つのカメラで撮影した写真を使い、絞りを変えたときのボケをシミュレートする。実際に絞りがあるわけではないので、画質や露出へ影響しない。あくまでボケを楽しむための機能だ

ワイドアパーチャ機能では二つのカメラで撮影した写真を使い、絞りを変えたときのボケをシミュレートする。実際に絞りがあるわけではないので、画質や露出へ影響しない。あくまでボケを楽しむための機能だ



モノクロモードで撮影。モノクロセンサー側で撮影したものが記録される。しっとりとしていながら、解像感は高い。ライカの監修が入っているというのもうなずける●AE(絞りf2.2・1250分の1秒)・JPEG・AWB・ISO50・モノクロモード

モノクロモードで撮影。モノクロセンサー側で撮影したものが記録される。しっとりとしていながら、解像感は高い。ライカの監修が入っているというのもうなずける●AE(絞りf2.2・1250分の1秒)・JPEG・AWB・ISO50・モノクロモード


色あいの派手さはないが自然で、ハイライトからシャドーまでの再現性がよい。落ち着いたトーンで雰囲気のある描写。立体感と質感の再現も良好。一般的なスマートフォンのカメラのように露出や彩度を高めにした派手な描写ではなく、素材を忠実に再現する方向性のようだ●AE(絞りf2.2・640分の1 秒)・JPEG・AWB・ISO50

色あいの派手さはないが自然で、ハイライトからシャドーまでの再現性がよい。落ち着いたトーンで雰囲気のある描写。立体感と質感の再現も良好。一般的なスマートフォンのカメラのように露出や彩度を高めにした派手な描写ではなく、素材を忠実に再現する方向性のようだ●AE(絞りf2.2・640分の1 秒)・JPEG・AWB・ISO50


◆小山安博

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●メインカメラ:1200万画素×2(カラーセンサーとモノクロセンサー)。レンズ:4.5mm(35mm判換算27mm)F2.2●インカメラ:裏面照射型800万画素。レンズ:3mm(35mm判換算26mm)F2.4●OS: Android 6.0●CPU:HUAWEI Kirin 955 オクタコア(2.5GHz A72×4+1.8GHz A53×4)●メモリー:RAM 3GB、ROM 32GB●ディスプレー:約5.2インチ、1080×1920ドット、IPS液晶●通信方式:FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28。TDD-LTE:B38/39/40。LTE CA DL(カテゴリ6):B1+B19/B3+B19/B1+B3/B1+B8/B3+B8。W-CDMA:B1/2/4/5/6/8/19。GSM:850/900/1800/1900MHz●スロット、センサー:nano SIM、microSDカード(最大128GB)。位置情報測位方式:GPS/AGPS/Glonass/Beidou。センサー:加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、磁場、指紋●バッテリー:3000mAh(一体型)●大きさ・重さ:約145×70.9×6.95mm・約144g●価格:オープン(実売6万4460円)

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