小・中・高校生の部大賞に輝いた作品「水鏡」(撮影:中野俊輔君)
小・中・高校生の部大賞に輝いた作品「水鏡」(撮影:中野俊輔君)
一般の部大賞(さいたま市長賞)を受賞した千葉満弘さん(44歳、神奈川県川崎市)と受賞作品「夏の終わりに」
一般の部大賞(さいたま市長賞)を受賞した千葉満弘さん(44歳、神奈川県川崎市)と受賞作品「夏の終わりに」
小・中・高校生の部大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)を受賞した中野俊輔君(9歳、静岡県沼津市)と受賞作品「水鏡」
小・中・高校生の部大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)を受賞した中野俊輔君(9歳、静岡県沼津市)と受賞作品「水鏡」
上:審査員をつとめた鉄道写真家広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏。
<br />下:写真中央が、さいたま市の清水勇人市長、右端がタムロンの小野守男社長
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上:審査員をつとめた鉄道写真家広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏。
下:写真中央が、さいたま市の清水勇人市長、右端がタムロンの小野守男社長

 タムロンは、2013年10月に結果を発表した、「第6回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞作品展をスタートさせた。同展では全88点の受賞作品が展示されている。
 場所は、そごう大宮店3階特設会場(さいたま市大宮区桜木町1-6-2 最寄り駅:JR大宮駅西口)。11月21日まで開催される。開催時間は午前10時~午後8時。

 同展では、各部門の大賞作品をはじめ、入選作品を展示。開催初日には、オープンニングセレモニーが開かれた。同コンテストと作品展を後援している、さいたま市の清水勇人市長はじめ、さいたま商工会議所の会頭も出席し、各受賞者の表彰式が行なわれた。
一般の部大賞の千葉満弘さん(44歳、神奈川県川崎市)には賞金30万円と副賞のタムロンレンズ、小・中・高校生の部大賞の中野俊輔君(9歳、静岡県沼津市)には賞金10万円とタムロンレンズがそれぞれ贈られた。審査員は第1回目から鉄道写真家の広田尚敬氏とフォトライターの矢野直美氏がつとめている。

 「一般の部 大賞」を受賞した千葉満弘さんは、これまでブランクをはさみながら、10年ほどの写真歴を重ねてきた。勤めが休みの日、電車に乗って好きな路線を訪ねるという。

 「風景の中に鉄道が入り込んだ撮り方がよくて。特に新幹線が好きですね」

 列車の形状、一瞬の表情に惹かれるそうだ。撮るだけでなく、ホームページ「新幹線を撮ろう」も立ち上げ、管理人を務めている。
 受賞作「夏の終わりに」では、沿線で野焼きの煙が上がるなか、走り抜ける列車をとらえた。日没まで3時間ほど撮り続けた写真から選んだという。

 「ほぼイメージ通りの仕上がりでした。手応えがあったので、コンテストに初めて応募してみました」

 「小・中・高校生の部 大賞」に輝いた中野俊輔君は、父親の鉄道撮影に同行するうちに、写真を撮りはじめた。父親の中野俊之さんは、昨年のこのコンテストで、一般の部大賞を受賞している実力者だ。俊輔君は、2年前からお父さんのお下がりのデジタル一眼レフカメラを使いはじめた。

 「いろいろな電車が見られて楽しい。僕は流して撮るのが好きです」と俊輔君。お父さんと一緒の場所で撮ることが多いそうだ。

 「このシーンは息子の方がうまく撮れていたので応募しました」(中野俊之さん)

 もちろん俊之さんも入賞を目指し応募したが、惜しくも落選。息子の快挙は嬉しくもあるが、少し複雑な気持ちかもしれない(?)。

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第6回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット

「鉄道風景」を撮影対象とすることで、鉄道ファンのみならず、幅広い層から応募があるところにも特徴がある。「一般の部」および「小・中・高校生の部」のほか、「ユーモアフォト賞」「タムロン賞」、また「車輌写真賞」がある。6回目の開催となる今回は、応募作品集6584点、応募のべ人数1768名のなかから選出された。

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鉄道風景写真講座 講師:米屋こうじ