同ワークショップを担当する大西みつぐさん
同ワークショップを担当する大西みつぐさん

 アサヒカメラが新たにワークショップをはじめます。撮影会、講座とさまざまな形態になる予定ですが、写真と生きるすべての人のために、しっかりとした「作品を生み出す」ための後押しをしていこうと企画しました。その第1弾が、大西みつぐさんによるワークショップです。「スナップショット」をテーマに撮ることの原点を掘り下げる試みです。どうぞふるってご参加ください。

 写真家が行う「ワークショップ」の煩わしさのひとつは、「写真講評」と「現場」のちょっとしたズレにあります。指導する側もされる側もお互いにその着地点を探そうと努力しますが、なかなか一筋縄ではいきません。ワークショップは単なる「お教室」ではなく、自らがアクションを起こすためのひとつのきっかけであるというところをまず確認して欲しいと思います。
 今回の私のワークショップは、身体でスナップショットを実践すること、撮影について物理的な規制を課すこと、この2つを大きな柱として、東京の町をこれまでにない新たな課題のもとにめぐります。私にとっても、まったく新しい試みです。和んでいるだけの町歩きから、より刺激的で思索的な時間をつかみ取りたいというみなさんのご参加を心より歓迎いたします。(大西みつぐ)

ワークショップの主な内容
[実習1]東京の町を移動しながら撮ってみる

(移動する身体、通り過ぎる風景、刹那の時間)
撮影地:都電「三ノ輪橋~早稲田」

[実習2]古い建物にまとわりつく記憶や時間を意識してみる
(空間との格闘、写真的な快楽)
撮影地:銀座周辺

[実習3]見知らぬ町でのささやかな体験を楽しんでみる
(歳時記、町はずれ、情緒性との決別)
撮影地:江東区亀戸天神、東武亀戸線沿線

*撮影地は予定です。変更する場合があります。
*実習1のはじめに受講者の作品を拝見します。ポートフォリオ1冊をお持ちください。
*実習2、実習3 の講習のはじめに、前回の実習で撮影した作品を講評します。また実習3で制作した作品を含め、実習作品を数点提出してください。後日、講評とともにアサヒカメラ.netフォーラムに掲出します。
*カメラの操作にある程度習熟している方の参加をお待ちしています。また移動撮影、狭い場所での撮影などがあり、ある程度体力を使うことが想定されます。

講座概要
■日時

11月30日(土)10時~16時(実習1)
12月21日(土)10時~16時(実習2)
1月25日(土)11時~17時(実習3)

■参加料金:28000円(全3回分)
定員:20名
参加特典:大西みつぐさんのプリント1点を進呈(インクジェット出力、A4サイズ)

*アサヒカメラ.netの「写真の殿堂」で1位(殿堂入り)と2位(佳作)受賞の経験者には優待割引があります(25000円)
*専門学校生、大学生の方には優待割引があります(23000円)
*各回だけの受講はできません。また欠席されても返金は致しませんのでご了承ください。

■使用機材など
ご持参のカメラ、レンズ、メモリーカードをお使いください。機材の貸し出しはありません。三脚は使用不可。

■応募方法
●応募締め切り:11月5日
電話、ファックス、メール(住所、氏名など連絡先を明記)で申し込んでください。折り返し振込用紙、講座詳細をお送りします。
●メール:asacame@asahi.com
●ファックス:03-5565-3286
●電話:03-5541-8785(編集部)

主催:アサヒカメラ+アサヒカメラ.net

【関連リンク】
大西みつぐホームページ
http://newcoast12.sakura.ne.jp/#id22