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「ボケ」を効果的につかってイルミネーションを撮る~イルミネーションをイメージ通りに撮影するには?(その2)

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■「ボケ」を効果的につかってイルミネーションを引き立たせる

 
 イルミネーションを魅力的に撮影するために、いわゆる“玉ボケ”の効果を生かして撮影してみよう。イルミネーションの多くは点光源で構成されているので、玉ボケが作りやすい。絞りを開放値に設定したり、望遠のレンズを使うなどして、ピントが合う範囲を狭めると、画面前後の電飾が簡単に玉ボケする。この玉ボケを利用すると、絵作りがとてもしやすくなる。
 
 

手前の電飾を玉ボケさせる


 
(写真1)雨が降っていてイルミネーションがよりキラキラして見えた。そのイメージを強調したかったので手前の電飾で玉ボケをつくり画面に大きく入れた。電飾をボケさせるため、望遠レンズを使い、絞りを開放にして撮影。
ISO3200・絞りf/4.5・100分の1秒・WB:3750
 
 

「玉ボケ効果」に「ストーリー性」を加えて
イルミネーションそのものだけでなく、街の様子を一緒に写すと周辺にある情報が入り、画面に「ストーリー性」が加わる。玉ボケ効果にストーリー性を加えた絵作りも試してみたい。


 
(写真2)街路樹に施されたイルミネーションを主に、画面の奥に見えるイルミネーションや建物、街灯も一緒に写し、街の様子を入れ込んだ。イルミネーション以外の情報が入ることで、写真にストーリーが生まれる。ちょうどカップルが通ったので、画面に入れてみた。ピントをカップルのいる付近に合わせ、左端の木の電飾の玉ボケを効果的に使い映画のワンシーンのような雰囲気を狙った。
ISO3200・絞りf/4.2・100分の1秒・WB:4200
 

 

「抽象化」で幻想的なイメージに
ピントの合う幅を狭くするなど、フォーカスをコントロールすることで、画面に抽象的な表情をつけることができる。ボケを効果的に使い、写真を抽象化し幻想的なイメージをねらった。


 
(写真3)地面に這うようにつけられたイルミネーションを、スケール感を生かした構図で撮影。雨降りで増した輝きをあまさず表現するため、絞りを開放にし、ピントを奥に合わせ、手前を大きくぼかしてみた。電飾が大きく玉ボケすることで、輝きが強調されることをねらった。
ISO2500・絞りf4.5・100分の1・WB:7000
 
 
 
(写真4) 写真3と同じ時に撮影。ここでは、雨で光が滲んだように表現したかったので、フォーカスをマニュアルフォーカスにし、意図的にどこにもピントを合わせずに撮影。画面を大きく抽象化させ、幻想的なイメージになるようにした。絵的に単調になるのを避けるため、背景も一緒に写している。
ISO2500・絞りf/4.5・100分の1・WB:4150
 
 

撮影:nozomi takada


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