トップ  >  アサヒカメラ  >  テクニック

順光と逆光を使い分けて花を撮る <花とマクロ>

このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー | アサヒカメラ.netトップへ

 順光と逆光とでは写された被写体の印象がまったく異なるなど、光の見極めはとても重要だ。仕上がりのイメージを考えながら意図的に光源の向きを使い分けよう。
 

■花の撮影にメリットの多い逆光

順光での撮影

被写体の正面から光が当たるので、色や形がはっきりとでる。
 

逆光での撮影

花の縁が明るくなったり、光に包まれた雰囲気になるなど花の撮影に向く。
 
 光の見極めは写真を撮るときに、とても大切な要素だ。光の強さ、角度だけでも被写体の見え方が大きく異なってくる。だから撮りたい被写体が見つかってもすぐに撮影するのではなく、その被写体に対してどの方向から光が当たっているのかを確認するべきだ。
 被写体に対して正面から光が当たる状況を順光という。正面からの光なので、被写体の色や形がくっきりと写るのが特徴だ。強い陽射しを感じさせたいときに適していて、被写体の背景に青空を取り入れるようなときは順光で撮るといい。だが、花のように複雑な陰影を含む被写体においては、順光では影がきつく出てしまう。とくに花のやわらかさを表現するのには向かない。
 一方、逆光では被写体の後方から光が当たる。逆光で撮ると画面が暗くなるからといって避ける人もいるが、露出補正をして被写体を明るく写せば問題はない。むしろ逆光での撮影によるメリットのほうが多い。花は、逆光で撮ると花びらが透けて、光り輝いたように写る。
 花の縁が明るくなり、光に包まれた雰囲気にもなる。そしてきつい影も出にくい。そのため筆者が花を撮影するときは、逆光で撮影することのほうが多い。
 また、どんな光で撮りたいのかがあらかじめ決まっていれば、被写体の探し方も違ってくる。撮りたい花をむやみに探し回るのではなく、太陽の位置を意識して被写体を探す。逆光の被写体なら、太陽に向かって歩いていけば、つねに逆光状態の花の中から、被写体を選べる。反対に順光で撮りたい場合は、太陽を背にして被写体を探せばいい。逆光と順光の差は、特に明け方や夕方など日の低い時間ほど大きい。たまたま順光だった、逆光だった、という撮影ではなく、「青空を入れたいから順光で撮る」、「花びらを透かせたいから逆光で撮る」など、花や背景のイメージを考えながら被写体を探そう。

逆光での作例1

花の淵のラインが輝いている。

逆光での作例2

花びらが透けている。
 

写真・文:吉住志穂


このエントリーをはてなブックマークに追加