トップ  >  アサヒカメラ  >  テクニック

表現編 印象的な白を表現する

このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー | アサヒカメラ.netトップへ

 大胆なプラスの露出補正を行いハイキー写真にすることで、状況描写を超えた印象的なイメージ優先の写真になる。
 

■多少ハイライトが飛んでも気にせず、大胆に明るくしよう。

白の適正露出

白を白として再現するために、カメラの内蔵露出計の測光値からプラス1.3EVの露出補正をして撮ったもの。この場合の適正露出だ。

プラス補正を多めにしたハイキー写真

白を印象的に仕上げるために、プラス2.0EVの露出補正を行ってハイキーに仕上げた。多少飛んではいるが、イメージ優先の表現だ。
 
 白いものを白く撮るというテクニックは、こちらで解説している。つまり、カメラの露出計まかせで撮ると、白い被写体がグレーになることがあるが、それを防ぐには、プラスの露出補正をすればよい、ということだ。
 ここではステップアップして、白い被写体のイメージ的な表現を探ってみる。いわゆる「ハイキー」とか「ハイキー調」と呼ばれる表現だ。ハイキーとは、調子のベースがハイライト側にある写真表現のこと。上左は、白を白く撮るために適度なプラスの露出補正をして撮ったもので、いわば、正統的な白の写真撮影法と言えよう。それに対して上右は、さらにプラスの露出補正をして撮ったもの。ギリギリの白の表現で、かなり明るい仕上がりだ。
 これはキッチンをイメージした被写体だが、ハイキーにすると清潔感とかすがすがしさが写真から感じられるようになる。他に、人物や花、風景などもハイキーにすると、それぞれ独特の印象的な写真に変わることがある。
 気をつけたいのは、どのような被写体でもハイキーが似合うわけではないということ。下は、白い布の代わりに濃い茶色の布を使って比較した写真。適正露出の左に比べ、ハイキーを意図した右は布の茶色が明るくなっているが、だからといってハイキーではない。  一般的にハイキー写真に合うのは、白や明るい色で全体をまとめた場合だ。異なる色や濃い色が混じるとハイキー表現にならなかったり、似合わなかったりする。注意しよう。

適正露出となるように撮影

上の作例とは光の条件が異なるが、これは露出計の測光値で撮影したもの。卵はちょうどよい白さと言えるが、特に陶器の白さが不足気味に感じられる。

ハイキーを意図した撮影だが…

左の写真よりプラス1.3EVの露出補正を行った。しかし、背景の布の色が濃いため、ハイキーなイメージにはならなかった。ハイキーに似合う被写体、そうでない被写体がある。

写真・文:関川真佐夫


このエントリーをはてなブックマークに追加