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表現編 立体感を活かしてケーキを撮る

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 被写体の立体感を強調するには、逆光で撮るのが効果的な方法だ。
ただし、陰となる部分が落ち込んでしまわないよう光を補うことが大事。
 

■レフ板を使って陰となる部分の明るさと色味を補う

逆光そのままで撮影

ケーキの奥から差し込む逆光を用いて撮影。レースのカーテン越しの窓辺で撮影している。立体感はあるものの、光が強すぎるため陰となる手前が暗く落ち込んでしまった。

逆光にレフ板を加えて撮影

左の作例に対し、手前にレフ板を置いて撮影した。逆光による立体感の演出のほか、レフ光よって陰となる部分もほどよい明るさ、適度な色味が表現される。
 
 ライティングの基本で覚えておきたいのは、「逆光は立体感を強調」し、「順光は色味を強調」するということ。写真は二次元の表現なので立体感が損なわれやすい。ものを撮る場合は、立体感を表現することを常に意識したい。
 作例ではケーキを撮影した。盛りつけてあるフルーツの立体感を表現するためには逆光で撮影するのが効果的だ。ただ、左は逆光のままなので陰となった手前が暗く落ち込んでいる。手前側を明るくし、さらに色をにごらせないためには右のようにレフ板を使うといいだろう。このようにすれば、逆光の立体感と順光による正確な色味という、2つのテーマを両立させることができる。
 なおレフ板を強く当てすぎると、せっかっくの逆光による立体感が損なわれることがあるので、レフ板を前後させるなどしてレフ光の強さは調整しよう。レフ板で起こしている手前側が、奥の光が強く当たっている部分よりも明るくなりすぎないことがポイントだ(単体露出計を持っているのなら、奥と手前の明るさを計測して露出を調整する)。
 下の2つの写真は、露出補正で明るくしたカット。スイーツの写真は、適正露出よりも若干明るいほうが好まれる傾向にある。どのくらい明るくするかはケーキの種類によっても変わってくるので、数段分の段階露出を行い、あとから最も好ましいものを選ぶといいだろう。

上右の作例より+1/3EV露出補正したもの

上右の作例より+2/3EV露出補正したもの

 
 

写真・文:関川真佐夫
モデル:坂本茉奈美 (magna)


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