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構図編 人物撮影時のカメラの高さ

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 人物の全身を写すポートレート写真の場合、カメラの高さによって人物の印象が大きく変わってくる。自然に見せたいならカメラはウエストの高さから、スマートで足長に見せたいなら膝の高さから撮るのが効果的だ。
 

■カメラの高さによる写り方の違い

モデルの顔と同じ高さから撮影

見下ろす感じになるため、胴が長く、足が短く写ってしまう。

モデルのウエストの高さから撮影

ウエスト位置から撮ると、肉眼で見た印象に近くなる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

モデルの膝の高さから撮影

下から見上げるようにして撮ると、足が長く頭部が小さく写り、スマートに見える。

 人物の全身を撮る場合、カメラの高さによって、人物の見え方やバランスが変わってくる。
 ありがちなのが、撮影者が自分の目の高さにカメラを構えて撮るケースだ。そうすると多少見下ろす感じになるため、頭が大きく、胴が長く、足が短く写ってしまいやすい。また見下ろすような構図だと、地面が写り込むことが多いため、背景がゴチャゴチャしやすくもなる。
 一方、人物のウエスト位置の高さから撮ると、全体的にバランスがよく、落ち着いた印象になる。作例写真では画面に占める人物の割合はほとんど同じなのに、カメラの高さによって印象が大きく異なっているのがわかるだろう。
 さらに膝の高さからあおるように撮った写真は、人物を見上げる構図となるため、足が長く、頭が小さく写り、人物がとてもスマートに見える。この膝の高さからと、ウエスト位置からの写真は、背景が抜けるので、全体にスッキリとした印象になり、モデルが引き立つ効果もある。
 この作例では、望遠レンズ(35mm判換算で187mm)を使ったが、広角レンズで人物の全身を入れるとパースが強調されるため、モデルがカメラに近い位置ほど歪みやすい。その効果を狙うなら別だが、一般的な人物撮影の場合は、中望遠のレンズを使用した方がスマートに見せることができる。

写真・文:関川真佐夫
モデル:坂本茉奈美 (magna)


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