トップ  >  アサヒカメラ  >  テクニック

ライティング編 フラッシュによる日中シンクロ撮影

このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー | アサヒカメラ.netトップへ

 日中の屋外でも人物や被写体が陰になり、そのまま撮ると印象が暗くなってしまうことがある。その場合は、フラッシュを強制的に発光させる撮影が効果的だ。この技法を「日中シンクロ撮影」と呼ぶ。
 

■フラッシュの有無によるモデルの表情の違い

フラッシュなし

自然だが、モデルの顔が陰になっているため少々暗い印象だ。
 

フラッシュあり

フラッシュを強制的に発光させた日中シンクロ撮影。モデルの表情が明るくなった。
 
 日中、屋外での撮影でも光源の位置の関係で人物や被写体が陰になると、印象が暗い写真になりやすい。レフ板を使って陰を明るく起こすことができるが、撮影者1人での撮影だとレフ板の携行や扱いが意外に面倒で、スムーズな撮影ができない。そのような場合は、フラッシュを使って陰を起こすのも1つの手。明るい日中でも強制的にフラッシュ発光させる「日中シンクロ撮影」という技法だ。
 日中シンクロ撮影を成功させるには、人物と背景との明るさのバランスを取ることに気をつける。フラッシュの光量が強いと人物が明るのに背景が暗い写真になってしまう。フラッシュはあくまで「補助光」と考えよう。
 カメラの露出モードは、プログラムや絞り優先AEなどを利用すればいい。フラッシュはカメラの内蔵フラッシュでもいいが、光量が少ないので、被写体との距離が遠いとフラッシュ光が十分に届かない。デジタルカメラであればISO感度を上げるなどして対処できるが、できれば十分な光量のある外付けフラッシュを用いたい。フラッシュの光量はカメラまかせのTTLオートでいいが、撮影状況によってフラッシュ側の光量を調整することも必要だ。
 なお背景に明るい壁や反射する素材などがあると、フラッシュ光が跳ね返り、写真がうるさくなったり、暗くなったりする。その場合は背景に対して角度をつけ、斜めから撮ればよい。

日中シンクロ撮影の様子。フラッシュを直接当てると顔がてかったり影が強く出すぎたりすることがある。そのようなときは、小さなレフ板(白いボール紙や名刺などでも代用可能)や、外付けフラッシュの場合は内蔵反射板を利用するといい。

写真・文:関川真佐夫
モデル:坂本茉奈美 (magna)


このエントリーをはてなブックマークに追加