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レンズ編 絞りの違い

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 写真の印象を大きく変える要素の1つが「絞り」によるボケ表現だ。同じ画角であれば、絞りを開けるほど、ピントの合っていない範囲はボケが大きくなる。逆に絞りを絞るほどボケが小さくなりピントを合わせた以外の距離もシャープに見えるようになる。
 

■絞り値の違いによるボケ表現の違い(望遠の場合)

絞り値f5.6で撮影

絞りを開けると、ピントの合っていない背景や前景がぼけやすくなる。主被写体を目立たせたいときに利用することが多い。

絞り値f22で撮影

絞りを絞り込むと、ピントの合っていない背景や前景もシャープに見えてくる。主被写体を目立たせながらも状況を伝えやすくなる。
 
 どちらもズームレンズの望遠側125mm(35mm判換算で187mm相当)で撮影しているが、絞り値だけを変えたもの。左は絞りを開けたf5.6、右は絞りを絞り込んだf22で撮影している。絞りを開けた左の作例はピントを合わせた人物の背景が、画角の狭い望遠の効果と相まって大きくボケる。人物主体のイメージ的な表現をするのにいいだろう。
 一方、絞りを絞り込んだ右の作例では左に比べ、背景はあまりボケていない。
 この場合、ある程度その状況を写り込ませることで、場の雰囲気を伝えることに役立っている。
 なお、絞りを絞り込むにつれシャッタースピードが遅くなるので、カメラブレ、被写体ブレなどに注意が必要だ。絞り込んで撮影する場合は三脚などを利用してカメラを安定させたい。

■絞り値の違いによるボケ表現の違い(広角の場合)

絞り値f5.0で撮影

ズームレンズの広角側(24mm/35mm判換算で36mm相当)で絞りを開けて撮ったものだが、広角レンズでは背景のボケはそれほど大きくならない。

絞り値f20で撮影

一般的に広角レンズではある程度絞って状況描写をすることが多い。その際は遅くなるシャッタースピードに対応するため三脚などを利用したい。
 
 こちらは広角レンズ(ズームレンズの広角側)による作例。どちらも24mm(35mm判換算で36mm相当)で撮っているが、絞り値が左の作例はf5.0、右の作例はf20としている。
 画像データを拡大してみればボケの違いを明確に確認できるが、望遠レンズに比べると、広角レンズでは絞りによるボケの違いが小さいのがわかるだろう。もともと広角レンズはボケにくい特徴があるからだ。
 一般的に、広角レンズではボケ表現を積極的に利用することは少ないと思われる。ただし、広角レンズでも開放F値の明るいレンズを使うとか、あるいは被写体にごく接近して背景との距離を長くするなどすることで、広角レンズでもある程度のボケを得ることは可能だ。
 なお右の作例で通行人がブレているのは、絞りを絞り込むことでシャッタースピードが遅くなったため。

写真・文:関川真佐夫
モデル:坂本茉奈美 (magna)


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